仕事を頑張ろうと思った話｜ウェブスタッフのブログ

日記的なこと2020年3月11日

仕事を頑張ろうと思った話

オンライン担当の西出です。

最近熱血ジャズ漫画『BLUE GIANT』を読み進めています。
今のところ『BLUE GIANT』は読了、続編の『BLUE GIANT SUPREME』も刊行分は佳境といったところ。

とにかく主人公の青年が熱いといいますか、目標に向かって真っすぐに、ひたむきに努力し続ける漫画です（基本的にはずっとお金がない）。
登場人物も大体熱く、様々なキャラクターがいますが基本的には悪人はおらず、夢を追い続ける者、夢破れた者、主人公と接することで勇気を与えられる者など様々。

そんな『BLUE GIANT』、ご存知の方も多いと思いますが、ここ最近では間違いなく名作に数えられる漫画でして、数々の漫画賞も受賞しています。泣けるシーンも多く、読み終えると不思議と「私も頑張らないと・・・！！」と思えてきます。

それにしても熱い。

主人公は世界一のジャズプレーヤーになるため、中高バスケ部でありながら高1からテナーサックスの練習を始めます。
初めはずっと独学で、途中から師匠について学んでいくわけですが、友人からの誘いも断りずっと練習に打ち込んでいます。

高校を卒業してからは地元仙台から東京に、そして続編ではドイツに渡るわけですが、どこで壁にぶつかり、その都度乗り越えていく成長物語でもあります。
とはいえそもそも持って生まれた才能があったのでしょう。技術はつたないながら、人を感動させる何かがある・・・という描写が多くみられます。

私たちの実社会では「働き方改革」というものが進んでいます。
ご多分に漏れず私たちの所属する会社でも当然ながら「残業はできるだけしないように、個人の余暇を大切にしつつ、勤務時間中はしっかりと仕事に打ち込みましょう」ということになっています。

『BLUE GIANT』の主人公はジャズプレーヤーです。
漫画と比べるのもアレですが、寝る以外は基本的には全てジャズに費やしている主人公。とにかく上手くなりたい、勝ちたいと願う主人公。
かたや、もっともっと働きたくても（働きたくなくても）ある程度勤務時間が制限されている私たち。
このジレンマ・・・。

もちろん主人公は好きでやっていて、自分で選んだ道ではあります。
私たちはもしかすると希望の職種に就きたくても就けず、生活の為に不本意なやらされ仕事をしているかもしれません。
そもそもやりたいこともないかもしれません。

好きなことを見つけること、目標に向かって努力し続けることというのはなかなか出来る事ではないですし、それが成長につながっていると実感できることも多くはありません。
現実では努力の甲斐なく・・・ということの方が多いでしょうか、だからこそ努力を積み重ね、成功していくストーリーに自分を重ね、やる気がみなぎってくる、そして夜寝ると不思議と元のテンションに戻り、日常に戻っていく・・・汗

最近「なろう系」というジャンルがあることを知りました。
内容は基本的には「序盤で主人公がチートと呼ばれるほどの力を得る。努力を必要としないことが多い。」という感じだそうですが、コレはコレでかなり人気のジャンルだとか。
努力せずに凄い・・・。
『BLUE GIANT』の世界観とは真逆な感じがしますが、これもまた時代の流れという事でしょう、もしくは世代間の認識の格差が凄く開いているのかもしれません。

私は今年41歳、努力・勝利・友情で育った世代なので、「なろう系」は作品として楽しく読めても後に妙な虚しさが残るといいますか・・・。
『BLUE GIANT』も主人公に比べ自分は何をしているのか・・・という悲しさが残ったりしますが・・・汗　種類が違いますよね。

何が言いたいかといいますと、「最近本気で頑張ってなかったな・・・」ということ。
日々ルーティンワークをこなすだけで何となく時間が過ぎていたように思います。
guji黎明期、WEB黎明期はもっとがむしゃらにいろいろやっていたような気がしますが、少しずつチームが大きくなり、分業制になり、雑務が増えているなかで、本来やらなければいけない仕事に正面から取り組めていなかったな・・・と。

元来、人って努力することが好きだと思うんです。
自分の為、人の為に頑張って、それが報われる。結果が出る、認められる、感謝される、それを知ってしまうと、もっともっととなっていくもんだと思うんです。