大人のための上品なカジュアルのかたち。YLEVE(イレーヴ)2025F/W #1
オンライン担当の西出です。
gujiでは長くイタリアンカジュアルスタイルをベースにアイテムをセレクトしています。
それは今でも変わらず、仕入れているブランドの多くはイタリアンファクトリーブランドでして、そこは決してブレてはいないんですが、とはいえ世界的にトレンドが変化していく中、変わる部分と変わらない部分を見極めながらお店のラインナップを考えた時に、
ドメスティックブランドをどのように取り入れるか?
ということが一つポイントになりました。
普通に考えると餅は餅屋。
別にわざわざイタリアンスタイルにドメスティックブランドのテイストをミックスせずとも、その雰囲気が好きであればbalcone的なブランドでスタイリングを決めれば良いよね・・・なわけですが、そうは思いつつもgujiらしくスタイルをアップデートしたいと思った時に、YLEVEを上手く取り入れることで全体感に心地良い違いを出すことが出来るのでは・・・と考えてgujiカテゴリーでの取り扱いをスタートしました。
(モダンな空気を内包するシルエットをファクトリーブランドは苦手としているのも理由の一つではあります。)
balconeでも全然ハマるといいますか、むしろbalconeっぽいと考える方は多いと思います(スタッフも)。
ですが、gujiで扱う意味、その辺りをゆっくりと紐解いていければと思います。
シンプルな無地のシャツ。
YLEVEでは定番の型になりますが、シーズナルな素材使いで毎回表情が変わります。
ファクトリーブランドですと私たちが生地を選びますが、デザイナーズブランドはその時々で提案される生地しかなく、色展開も控えめ。
コレクション全体の構成が考えられているために、単品で物を見ないというのがデザイナーズブランドですね。
オーバーに見えない、丁度良いリラックス感のあるフィッティング。
特徴的なシルエットではありませんが、余裕を漂わせるところがポイントで、この空気感・ニュアンスをgujiのカジュアルスタイルに取り入れたかったんですよね。
そもそも仕立てが良く、クオリティが総じて高いアイテムをセレクトしています。
ですがシルエット感、スタイリングのムード作りという点では日本のデザイナーさんのクリエーションは素晴らしいので、部分的に取り入れてミックスすることでgujiのスタイルもアップデート出来るのではと考えました。
このシャツなんかは特にそう思います。
単に洗いをかけて洗いざらしにしているのではなく、塩縮加工にすることで皴感が柔らかく、ふっくらと仕上がります。
製品染めの発色もフェード感があり、力みを感じさせないゆとりがありますよね。
こういったムード作りはファクトリーブランドでは不可能なので、スマートな空気感の中にマイルドさやモダンさにつながる普遍性を持つYLEVEの力を借りて進化出来れば…と思います。
Finamore(フィナモレ)やGiannnetto(ジャンネット)が変わらず主力のシャツブランドですが、ちょっと違った味わいを楽しみたい時は是非チェックしてみて下さいね。
PRICE:38,500yen
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スキッパーシャツやスキッパーニット。
今までいくつかのブランドでご用意してきましたが、実のところそんなにセールスは良くなく、数少ないお好きな方に助けて頂き販売をしていました。
そもそも仕入れている数も少なかったので、強くプッシュしていたわけでもありませんが・・・。
そんなほんのり苦めの思い出を払拭してくれそうな一着がこちらでして、さりげない、やり過ぎない、心地良い、そんなキーワードを連想させる仕上がり。
この空気感こそがgujiのカジュアルスタイルをアップデートしてくれるはずであり、スキッパーではなくポロを選ばれていた方を振り向かせる魅力があると思います。
ハイゲージのニットですが、イタリアのファクトリー物と比べると少しドライなタッチです。
しっとり、ふっくら みたいなところが上質なニットファクトリーの製品の特長ですが、こちらは結構薄手に編み上げ、シアー感(透け感)を楽しむことが出来るようにデザインされています。
イタリア物は「透けない」ということを特徴にしがちではありますが、デザイナーズでは逆もまた真なりみたいな発想。
やや透けくらいで決して見えすぎることなく、大人に相応しいエアリー感を楽しむことが出来ると思います。
アームもリラックスフィット。
シャツもそうですが、適度なゆとりというのがキーワードになります。
ピタピタは少し苦しいですし、ピタピタ且つ透けている・・・はもっと厳しい。
知性・品性を感じさせるバランスがYLEVEには備わっていると思うんです。
その際たるディティールがネックですね。
スキッパーなのでボタンが無く開きっぱなしのデザインですが、前立ての幅と深さ、襟の大きさとの関係性が極まっていて、とても美しいんです。
深いのは深いので好きですし、浅いのは浅いのでクラシカルさが魅力的。
ですがアップデート、このキーワードを考えた時に、大人の男性に是非着て頂きたいのがこのバランスかなと。
袖・裾共に少しキュッとなるリブがセットされていて、丸みのあるラインが形成されます。
リラックスフィットでありながらメリハリが効いているのはリブの効能でして、デニムやウールパンツと合わせるだけでシルエットが際立つんですよね。
ただ緩いだけではダメで、ただ長いだけでもダメ。
そしてその逆もそう。
全てはバランスなんですが、YLEVEが提案するバランスはイタリア物とも相性が良く、理知的だと思うんですよね。
PRICE:41,800yen
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トレンドは廻るということを感じさせるのがパンツですね。
このパンツ、10年前ですと
「何これ、古・・・汗」
だったと思うんですが、今は
「これこれ、この感じ」
です。
いわゆるストレートレッグ。
裾にかけてだんだんと絞られているテーパードに対して、腿から裾にかけてストンと落ちているように見えるストレートレッグ。
そしてワイドではなくレギュラーフィット。
この塩梅がリアルでして、ネクストトレンドと言われています。
サイドのポケットはシームに合わせて切られていて、目立ちません。
ミニマルな見え方にこだわったデザインで、特段テクニカルであるとか凝っているとかという仕様ではありませんが、美意識、美的感覚的にチョイスされているのでしょう。
無駄がない印象を漂わせます。
プリーツ無し。
ベーシックな両玉&ボタン付き。
ドレスドレスし過ぎず、カジュアルにも寄せ過ぎない塩梅が本当に素晴らしいと思います。
生地はモヘアミックスで気持ち艶があり、通常のギャバジンよりもシャキッとしています。
カバートクロスやキャバリーツイルの様にゴリっとする方向に持っていくのではなく、かろうじて色艶を感じさせる生地をチョイスするところがどことなくイタリアっぽいといいますか、共感します。
通じるところがなさそうで、実はつながっている。
そう感じるからこそ、YLEVEをgujiカテゴリーのデザイナーズブランドとして選び、ご覧頂いているわけなんです。
PRICE:42,900yen
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