Belvest(ベルベスト)2025F/W #1

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オンライン担当の西出です。

Belvest(ベルベスト)のJACKET IN THE BOXジャケットインザボックス、初登場は10年くらい前かと思いますが、少しずつの修正を加えつつ現在も同ブランドのベストセラーアイテムとして君臨し続けている名作中の名作です。

gujiでは長くジャケットはJACKET IN THE BOX、スーツは535という感じでご用意していました。

535は廃盤になり、今はアップデートされたモデルでご用意していますが、JACKET IN THE BOXはそのままのモデル名(型番は変わっています)で展開されており、コアのコンセプトが揺るぎなく変わっていないことを意味しています。

ジャケットがインザボックス、そんなシチュエーションは今まで生きてきて一度も遭遇したことはありません。

スーツケースをボックスと見立てるとギリギリあるかな・・・くらいなんですが、折り畳むことをご法度とするテーラードジャケットなのに、「ささっと畳んで箱に入れられるくらい軽い」ということを伝えたい固めのネーミング。

今でこそ慣れましたが、初めて聞いた時は

「なにそれ?」

的な感じでした。

インパクトがあり、洗練された表現にもなっていて、こういう部分でブランドのセンスの良さが伺えますね。

発売当時はまだ軽い仕立てのジャケットというジャンルは確立されておらず、どちらかというと

邪道

に近い印象だったかもしれません。

今では流石に薄れてきましたが、本格仕立て原理主義といいますか、フルキャンバス以外認めない・・・的な凝り固まった考えが強く存在していました。

はっきり言って、ジャケットの状態、風合いや仕立ての妙を長く保つとなると毛芯仕立て出ないと無理があります。

どうしても劣化が起きてしまう接着芯(もちろん数年では起きませんが)を良しとしない方はここが理由になっていることが多いと思います。

Belvestでは毛芯を用いながら軽やかに仕立て、このクオリティを実現しているというところがスペシャルなわけでして。

本格仕立て至上主義の方をも唸らせるクオリティ、これがJACKET IN THE BOXを特別なものにしている所以です。

少し前に工場見学にも伺わせていただきました。

その時の映像がこちらなんですが↓

工場内撮影禁止 汗

それは仕方がないとはいえ、いろいろと見せていただきました。

技術的な部分は・・・、残念ですが企業秘密なので紐解くことはできませんが、どんな仕立てでも

軽さ
見た目のスマートさ
エレガンス

この辺が伝わるように作られていると感じました。

ハウスブランドのBelvestとしてはこんなイメージ。

工場見学時に幾つかのトップブランドの製品が生産されているラインを見て、「かなりゴリゴリしているな・・・」と思いはしましたが、それはそのブランドのデザインであり、Belvestとは技術は同じでもコンセプトは全く別ということ。

控えめですが、わかる人にはわかる。

それがBelvestの凄さです。

田野がお客様から聞いた話ですが、Belvestを着ていると海外のホテルやレストランでの対応が全く違う(良い風に変わる)とのこと。

階級というものが根強く残る地域では、身につけているものの格が名刺がわりになるという話。

「人を見た目やもので判断してはいけない」と教えられることが多いですが、現実は

「人は見た目が9割、第一印象が9割」

ということ。

挽回のチャンスは1割しかなく、そのチャンスにありつけない場合も多いということをまずは念頭に置いておく必要があるという学びですね・・・。

なので、特に海外に出る時やインターナショナルな人々が行き交う場に赴くことが多い方は、やはり身だしなみには注意が必要です。

一昔前はスーツなんか不要、そんなの着ていても全く意味がない みたいな極論を言う人が著名人にもおられましたが、それはその人にとってそうなだけで、それが他の人にも当てはまるかというとそうではありません。
(しかしネットの世界は極論に溢れていますね・・・、そんな過激にならなくてもいいと思うんですが、過激じゃないと見向きもされないということなんでしょうかね・・・。)

あくまでも自分自身とその周りの人を中心に考え、極論ではなく本質的な見方を養うべき。

Belvestの製品を見ていると、洋服、ドレスクロージングの本質とは?ということがなんとなく肌で感じられるようになると思うんです。

一流は一流を知るという言葉がありますが、Belvestを知ることで同じステージの別のものを見る目が養われることになりますので、是非手に入れていただきたいブランドです。

もちろん、価格はそれなりに・・・以上に、とても高価です。

なので、まずはセカンドハンドでも良いと思います。
(中古といわずセカンドハンドというほうが表現がマイルドになりますね・・・)

目に見えて何かデザインがあるわけではありませんし、デザイナーズ的希少性はありませんので、新作よりもかなりお値打ちに購入することができると思います。

それでBelvestを感じていただき、いざご自身が今求める生地や仕立てを探し求められてはと考えています。

で、私たちとしましては、その上でお高い新作をご用意しますので、その価格に見あった、もしくはそれ以上に価値を感じていただけるものを厳選しています。

ブランドが用意する生地の提案にハマるものがなければ別途リクエストを出して用意してもらうこともあります。

ブランドの意向とは違ったものづくりということになるかもしれませんが、そこはファクトリーブランドなので、柔軟に対応していただけます。

デザイナーズではこうはいきませんが、ここがファクトリーの良いところですね。

こちらのブラウンのカシミアも、リクエストで用意していただいたファブリックになります。

カシミアといえばguji。

これまで何度も何度も、毎年毎年、秋冬シーズンのオーダーになるとカシミアをリクエストしているので先方も

「あぁ、gujiね(またお前らか の意)」

状態になっているようですが、長くお付き合いができていると考えると良いのかな・・・と。

直接リクエストを出して探してもらった生地なので、基本的にはいわゆる「出物」となります。

出物とは、売りに出されたものの中で特別な、掘り出し物的な意味。

普通のコレクションでは定価が設定されていますが、こういったものの値付けは私たちに一任されますので、コストもさることながら社会情勢を加味して値頃感を感じていただける設定にしているつもりです・・・。

温かみを感じさせつつ、ほのかに纏うグレイッシュなトーンが素晴らしいと思うんですよね。

カシミア生地の風合いの良さと見た目のモダンさ、そしてJACKET IN THE BOXの仕立て。

素晴らしい仕上がりの一着かと思います。

PRICE:396,000yen
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さて、前半が長くなりましたので後半はできるだけサラッといきたいところですが。

こちらで岩佐が紹介しているモデル“ライトウェイト”です。

10122Cとか10307とかのモデル番号になりますが、まとめてライトウェイトという表現でご案内します。

接着芯ではなく毛芯を用い、より軽く仕立てたモデルになりまして、より軽く・・・とはいえペラペラしない安心感があり、Belvestの求めるクオリティのラインがこれではっきりしたという感じですね。

これより簡素化したジャケットは作らない。
それはbelvestではない。

そういうことです。

肩が少し軽いですかね。

パッドはJACKET IN THE BOXにも入れられていませんが、肩芯がより薄くなっています。

見返し部分は同じ大身返しの仕様なので、安定感があります。

これで価格がグッと抑えられているのは、若い世代、今までBelvestに触れてこなかった、存在を知らない方達に向けたコレクションだからです。
(JACKET IN THE BOXと比べ3割ほど安いイメージ。)

Belvestで働くスタッフも、若い人が増えてきているそうです。

そういう方達が、「自分たちでも着られるBelvestを(価格面でも、シルエット面でも)」ということで新しいコレクションを生み出していまして、このライトウェイトのコンセプトもその方向性の表れですね。

Belvestとしては明確に年齢を区別しているわけではありませんので、もちろんオーバーミドルの方も着ていただけます。

このご時世ですが、なんとかBelvestのクオリティを20万前半で・・・!!という気概で頑張っているコレクション、是非チェックいただければと思います。

生地のクオリティや特徴は、よろしければそれぞれのWEBページでご覧ください。

PRICE:225,500yen
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PRICE:225,500yen
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PRICE:242,000yen
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