エリックサウスのイナダシュンスケ先生
オンライン担当の西出です。
ヒーコのお悩み相談室の品質向上のためいろいろと質問回答形式のものを読んでいまして、こちらに辿り着きました。
換骨奪胎
字面を見ると結構恐ろしい感じですよね。
骨を取り換え、胎(胎盤・胎児)を奪う というダイナミックな熟語ですが、意味としては
「先人の詩や文章などの着想・形式などを借用し、新味を加えて独自の作品にすること」
ということで、今まさにgujiが・・・といいますか、日本のクラシック業界が次の一手として考えている
ニュークラシック
ということとマッチすると感じます。
イナダシュンスケ先生曰く
「最近の言葉で言うと「再構築」という言葉がより適切かもしれません。」
とのこと。
まさに・・・!!ですよね。
さらに別のQ&Aでは
料理の発展を理解するのに、僕はよくS/N比の概念を用います。本来はオーディオ用語でSはサウンド、Nはノイズですが、料理の場合Sは好ましい味でNは雑味です。
世界中の料理はSを増大させる、言い換えればさまざまな副材料や調味料を加えることで発展します。これは和食も基本的に例外ではありません。しかし和食に特徴的なこととして、Nを最小化するという努力も他の料理に比べて重要な意味を持つ、という点が挙げられます。
この足し算と引き算のセンス、バランスの取り方こそが日本人の特徴であり、他国にはそう多くない特性だと思います。
効率と手間、相反するものを同じ軸でとらえて物事を進められるということは凄いこと。
日本料理の奥深さと共に、いろいろ考えさせられる話です・・・。