『gujiの縁側』極私的収集物20
~この秋冬はちょっと買いすぎたかな・・・なLuca Grassia(ルカ グラシア)カシミアベルテッドコート編~

私西出はオンライン部門の担当なので、バイヤーの出張には同行していますが、バイイングをすることはありません(いまのところ)。

虎視眈々と何かしら新しいチャンスはないかと思いながら商談に臨んでいるわけですが、私や姉妹店ringのバイイングに同行している猿渡は、日夜WEBサイトに臨場感とリアリティをもたらすために、バイヤーが選ぶ瞬間や商品の背景を切り取るべく出張に出ているわけです。

顔も知らない誰かが売っているもので、そんなにコミュニケーションの取れていないバイヤーが買ってきたものを、「さあ売ってください」と言われても、心の底から「どうぞこれは良いものですので買って下さい」とは言えない・・・。
もちろん仕事ですから売りますが、熱が籠められないですよね。

様々なツールを使って簡単に商売がスタートできる時代、私たちが取り扱うものは決して安くないものですし、目立った値引きやお得なポイントがもらえるわけではありませんので、地道に誠実に商売を続けていく必要があります。
お客様の目は私たちよりも圧倒的に厳しく、インスタントなものは簡単に見破られますので・・・。

ということで取引先の方やバイヤー陣としっかりコミュニケーションを取りつつ、gujiとしてオーダーしてきたものは自信をもっておススメしているんですが、肩幅広めでちょっとバランスに難のある体格をしている私、いろいろ自分で試した上でお勧めしたいということで、このブログシリーズでもお伝えしている通りいろいろ購入しています。

そんな購入したアイテムを紹介するこの“極私的収集物”も今回で20回目の記念回。
ということで、今シーズンスタート時から寝かせていた、スペシャルなアイテムをご紹介します。
それが、このLuca Grassia(ルカ グラシア)のコート↓

gujiではLucaの取り扱いはありません。
以前ringで取り扱っていましたが、今は小休止中。

このLuca Grassiaを取り扱っているショールームに伺うようになってから、毎シーズン「いいなぁ」と思いながら横目で見て・・・どころかがっつりと試着を繰り返し、生地スワッチを見て、いつかは・・・と思ってたんです
バイヤー陣にも繰り返しプッシュし、「オーダーして欲しい」と意思を伝えていました。
でも、諸般の事情でスタートすることが出来なかったんです。

それならば、私が実際に個人オーダーし、その仕上がりの良さを見せつけて「やっぱりいいな」と思ってもらえれば取り扱いスタートに至るのでは?と考えました。
過去に個人オーダーした物は基本的には取り扱いブランドの中でちょっと道を外したもの?だったんですが、今回は違った意図でのオーダーになります。 

私が気になっていたのはジャケットやスーツなどもさることながら、圧倒的にコートのコレクション。
今回オーダーした物も画像の通りコートでして、正直コートだけでラインナップ組めないかな・・・くらいコートが気に入っています。

で、モデルはシングルタイプのベルテッドコート。
そして、ちょっと無理をしてカシミア100%の生地をチョイス・・・汗 どうせなら最高の物でプレゼンテーションです。

どうでしょう??
襟の雰囲気、ラグランの肩傾斜の付け方など完璧で、本当に素晴らしい完成度ではないでしょうか。

世界的にビッグシルエットが提案されるようになり、ラグランスリーブの傾斜の付け方は変わっています。
あくまでもジャケットの上に着た状態での運動量を確保するために、肩はいわゆる「ポコッ」となるようにゆとりを持たせていたのが従来のスタイルなんですが、今は肩の傾斜が滑らかに出るように、上衿までの昇りを出し、ナチュラルに落とすスタイルが多くなっています。
その方がエレガントに、且つ力が抜けてモダンに見えるんですよね。

そうすると当然ながら「ポコッ」分の可動域が狭くなりますので、他のところを工夫して動きやすく仕立てる必要があるわけでして、そのテクニックが本当に素晴らしいんです。
普通のラグランを着るとサンシャインやジッポライターの様な肩のシルエットになる私でも、ここまで美しく落ち感がでる(ビッグシルエットでもないのに!!)のは未だこのLucaのコートのみ。

良い感じです。

ちなみにこの日のスタイリングは東京出張中、991の展示会の合間一瞬で撮影してもらいました・・・汗
忙しい合間にバイヤーにお願いしてしまい、すいません・・・汗

インナーにはレザーのダブルライダース、MAISON CORNICHON(メゾン コルニション)のボーダーニット、3年前くらいのCellarDoor(セラードアー)のパンツ、F.LLI Giacometti(フラテッリジャコメッティ)のアストラカンローファーを合わせています。

こちらはMACKINTOSHの展示会中にスタイリングを考えつつ。
インナーのニットは同じMAISON CORNICHON、購入を検討中の20F/W MACKINTOSHのダウンベスト、パンツは前職時代に購入したトラックパンツ、足元はBAUDOIN & LANGE(ボードイン アンド ランジ)のベルジャンシューズです。

これからバイヤー陣への啓蒙攻勢を強めていこうと思っていますので、いつの日かWEBでご紹介出来た時は是非皆様よろしくお願いします・・・涙

過去の『極私的収集物』はこちらから

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