『gujiの縁側』
2020年春夏メインコレクション出張報告
〜『気分』〜
いきなりですが、、、このシャツの配色はどう思いますか⁉︎⁉︎
派手やなぁ
変じゃね⁉︎
おもろいかも‼︎
賛否両論ですが、その賛否が昔以上に分かれてるのが今のファッション業界の現状です。
SNSの普及と比例して、それぞれの価値観だけでなく趣味嗜好もかなーり幅が広がり、僕達みたいなそれを仕事にしてる側は、自分達がどうあるべきか常に考えさせられます。。
ですが、難しいことを考えても、先のことは誰も分かりませんし、まずは今を肯定的に受け入れて、逆に昔以上に自由度が広がったファッションを、今迄以上に楽しんでお客様に発信していきたいなと思った、東京のメインコレクションの模様を本日はご報告したいと思います〜 笑笑
因みに画像のシャツは、BAGUTTAのオーバーサイズシャツですが、流石に癖ありかなと思いオーダーはしておりませんが、僕が個人オーダーをしてきたシャツです。。
次の気分は、黄色×黒やなぁっと…
恐らく流行りはしませんが、そう言った配色を打ち出していたブランドもチラホラ…
さてさて、本題のメインコレクションの内容ですが、今回は時代の流れ、自分達のマインドもあり、各ブランド達が頭を凝らして、新しいデザイン物を打ち出しているように感じました。
僕は、gujiカテゴリーとbalconeカテゴリー両方の仕入れをしているので、その状況の中で気になったブランドをピックアップしてお伝えしたいと思います‼︎
我が balconeカテゴリーでは、負け知らず⁉︎なSea Greenは定番のワッフルパーカーは勿論ですが、ウェットスーツの様な素材を使った、ダンボール生地のパーカーが打ち出されていました。
昨今のトレンドもあり、他社さんでは既にオリジナルでも出ていたりと、あまり珍しい素材では無いですが、これをサラッと大人ごなしのスタイルに料理したいと思いました!
料理の味は来年のお楽しみです 笑
因みに、定番のワッフルパーカーも新色が増えており、しっかりオーダーしてきましたよー‼︎
来春夏から展開予定のASPESI‼︎
代理店も変わり、本国で展開しているバリエーションがほぼ全て日本に持ち込まれますので、今まで見たことの無い、クリーンでいて、クラッシック過ぎないコレクションが日本国内で展開されていきます。
僕が今まで持っていた偏見とは違い、メーカーの意図の伝わる新しいASPESIがgujiカテゴリーで新しい遊びを入れてくれそうです。
楽しみですね☆
イベントも企画中ですので、乞うご期待ください〜
もはや、gujiの一番の基幹ブランドと言っても過言では無いのが、TAGLIATORE。
この春夏から登場したレザーコレクションは価格以上の仕上がりで、直ぐに完売してしまいましたが、来年はもっと奥行きを付けたオーダーをしてきましたよ!
今季とは工場を変え、よりクリーンで上質な出来上がりになっておりました。
定番のライダースは既にオーダーしていましたので、今回は新たに登場したスエードのジャケット‼︎
スタッフが別注でジャケット型を展開したいと言っていましたが、別注するまでも無かったですね…
この抜け目の無さと、黄金比率の整ったシルエットは、来年も更に圧倒的な王者となりそうです。
まさにこの業界の、P(Pound)F(for)P(pound)ですね‼︎
あの991の洗える半袖ニットの配色に待望の白が登場していました!
地味に聞こえて、店頭ではお客様からのお声を数多く頂いた、”ツボ”なニュースです!
今迄は、ライトベージュの様な色合いのみでしたが、オフホワイトの色が更にデイリーユースに活躍しそうです。
991は染色まで自社で行います。
生きた状態のウール紙の色合いを大切にし、ウール特有の鱗を活かす為のコーティングがしてある為、白色にするのはかなり至難の技みたいです。
研究に研究を重ね、常識や固定概念を覆すことを実践したことにより、今の立場があるのがこの会社の特徴ですが、こう言った古い考えを元に新しい考えや事実を作り上げるブランドは、本当に素晴らしいですよね〜
時代に逆らわず、時代時代でチャレンジしていく姿勢が、不可能を可能にしてるのかもしれませんね。
今後も乞うご期待してほしいブランドです‼︎
先日のPITTIでも、チラホラ見かけましたが、アクセサリーの様に、首から掛けるスタイルが少しずつ増えてきそうです。
日本だと、社員証的な感じに見えそうですが…
デザインを変えたり、使い方を変えるだけで、それはファッションに生まれ変わります!
ZANELLATOのこのカードケースは、なんか気になるアイテムの一つです。。
来年のパンツは”紐パン”が更に勢力を増しそうです。
やり過ぎかなと思うぐらい、そのデザインのアイテムは増やして参りました!
BRIGLIA1949では、更にバリエーションが広がり、これは来年はズラッと綺麗に並べれそうです!
緩すぎない太さの”紐パン”が次の気分ですが、このサイズ感が難しいんです。
各社、それぞれのシルエットの”紐パン”が出てきますが、「大は小を兼ねる」ということわざ通り、迷ったら今は大き目を選んでみてください!
これからのスタイリングはそちらの方がしやすくなりますよ〜
ここの代理店さんが見つけるブランドは毎回楽しみです。
イタリアに決して拘らず、まさに”気分”を大切にする商品群が僕達バイヤーには刺さります。
今回はリジットとワンウォッシュのデニムの展開のAVN。
A.P.Cの様なスリムなシルエット、Levi’s501の様なストレート気味のシルエットの2モデルのみのコレクションです。
僕達の気分は後者ですが、A.P.Cデニムのシルエットも永遠の定番ですし、その時の気分で履き変えていけば良いのでは⁉︎と思ってしまうほど、両方欲しいデニムです。
そして、何よりも全てがフランス製の拘りは、現存するブランドではかなり希少です。
フレンチカジュアルはとても上品です。
その要素をMIXしたスタイルも、また気分になってきそうです!
そして、ここの代理店の番長格のブランドがBAUDOIN & LANGEです。
今回も新しい見栄えを作り上げる為、新しいソールなど色々出ていましたが、僕が目を付けたのは、シルクキャンバスの新しい素材です。
実は、フォーマルなボードインを展開したいのですが、gujiに他のフォーマルなアイテムが少ないので我慢しています。
ですが、カジュアルシーンで使えるモノトーンのバイカラーのコンビネーションは、balconeの商品群にも使えそうです!
現在、balconeカテゴリーでは靴の展開が少ないですが、目に叶う物があるまでは、BAUDOIN & LANGEがbalconeスタイルの足元に欠かせない存在になりそうです‼︎
この春夏から展開のmoncao!
こちらもここの代理店の展開ブランドです。
今期は、納品が遅れ少し焦りましたが、直ぐにほぼ完売してしまった、隠れ人気アイテムです!
というより、物が本当に気分なシルエットとデザインになっております。
今季はミシンで一枚ずつステッチを入れた生地で展開し、シンプルなシャツで終わらない、雰囲気の強さが、シンプルを追求した仕上がりになっておりました。
来年は、更にアップデートしております!
シルク素材にガーメントダイの加工を施し、シルクのテイストの強さを消し、一見はシルクに見えない、こ慣れた雰囲気に仕上げているジャケットとパンツのセットアップは大人の日常着にかなーり適しています!
画像で見た店舗スタッフも大絶賛のこちらの商品群は、来年はmoncaoが更に勢力を増しそうですね‼︎
あのcomoliとコラボレーションを行った、norlha。
毎期、1型のみのコレクションですが、このフードは良かったですね〜
着てみて、気分を感じる商品ですので、とりあえず、次の秋冬のcomoli× norlhaを乞うご期待ください!
もしかして、comoliのデザイナーさんと何か企画が出来るかも…
別の代理店でも気になるものは尽きません。
Norwegian Rainは、もはや説明はいらないほど有名になってきました。
神田に70年以上も前に建築された古家を改装した、オンリーショップを3か月前にオープンさせ、勢いに乗っているブランドの一つです。
値段も少し抑えれてきてるのかな⁉︎と思うのですが、値段では計れない、ここにしか無いデザインは、気に入ったら買うべきブランドでは無いでしょうか。。
次の秋冬も、イベントを企画中ですので、ご期待ください〜
因み、直営店ではレディースの反響も大きいみたいですが、弊社のレディースも展開しておりますので、ご覧なってください〜
そして、次の秋冬から復活する、BERNARD ZINS。
今迄のgujiカテゴリーでの展開では無く、balconeで展開に決まりました。
ワイドなシルエットが特に素晴らしいブランドですが、マニアックな生地のバリエーションは、流石の一言です。
かなーり少ないオーダーですが、オーダー数以上のインパクトはあると思いますので、ご期待ください〜
B社がかなーり、オーダーを増やしたみたいですが。。汗
最後に、傘で有名なFOX UMBRELLASのゴムローファー。
この春夏もほんの少しだけ展開して直ぐに無くなってしまいましたが、来年は別注サイズ、新色も登場致します!
昨年以上にゴムの素材の向上やコバの見栄えも出来、より通常のローファーに近づいたデザインです。
このシューズもジャンルレスなアイテムですので、balconeアイテムと使って料理が出来そうです。
遊べるアイテムですよね〜
まだメインコレクションは終わっていませんので、これからの拝見するブランドも在りますが、僕達の業界は過渡期になっているのではないかなと思います。
カジュアルに移行していく端境では在りますが、そのカジュアルを如何に「今の上品」なスタイルで着用するかが、大きなキーワードに感じます。
僕の先輩にあたる方達の感性、今後の若者の感性、そしてリアルな自分達の感性がどのように交わっていくかは、各社それぞれですが、”今の感性”を一番大切に幅のある提案をしていきたいと思いますので、来年もご期待ください‼︎
明後日は『gujiの縁側』です‼︎