少し高くても仕入れる意味があります。
TAGLIATORE(タリアトーレ)2025F/W #7
オンライン担当の西出です。
伸びて縮む、つまり元通り。TAGLIATORE(タリアトーレ) 2025F/W #5
コートのエレガンスについて再考の時が来ました。TAGLIATORE(タリアトーレ) 2025F/W #6
gujiオリジナルスーツの支持が高まるにつれて、インポートブランドがちょっと押され気味になってきた数年間。
これはgujiとしての物作り(といってもRING JACKET製なんですが)が広く認められたということかと思うので、それはそれでとても嬉しいんですが、その反面中価格帯のセレクトブランドのスーツがなかなか動かなくなり、結果としてセレクトを減らすという事態になってしまいました。
インポートブランドなので、輸入するということ、少量でオーダーすることというコストアップが避けて通れないわけですがオリジナルですと輸入しない(生地は輸入しますが)、反ベースでオーダーするのでコストを下げられるわけです。
そこにRING JACKETと取り組んだパターンと仕立てが乗り、コストパフォーマンスに優れたgujiオリジナルが生まれました。
一度着てもらうと絶対に良さが分かってもらえる
田野は発売当初ずっとそんなことを言っていましたが、それが現実になったというわけです。
翻ってインポートスーツ、特に近年はコストがグングン上がって価格も上昇。
より手が出にくいアイテムになってきたわけですが、今思うことは
だからこそ私たちがしっかりセレクトしなければ・・・!!
です。
日本の市場からインポートのスーツが減っているという話はよく聞きます。
実際に、輸入代理店の方に聞くと「単品ジャケットはオーダーが入るけど、スーツは控えられるところが多い」とのこと。
それがどこまで信ぴょう性がある話なのかは分かりませんが、程度の差はあれど減っているのは間違いないことでしょう。
海外通販で探すという手もありますが、いろいろとリスクがあります。
完璧にモデルが分かっていたりサイズが分かっているとまだリスクは軽減されますが、スーツは特にサイズが重要なので、コミュニケーションが取りづらい海外のサイトですと少々価格が安くとも躊躇してしまいますよね・・・。
そんなこんなで、セレクトショップとして店を構えているなかで、私たちも自社の事情で減らし気味だったスーツをしっかりと並べたい、そんな思いになっています。
製品にはお国柄があり、それはクルマであっても料理であっても、電化製品であっても特性があります。
洋服も同じで、国産の良さもあればインポートの良さがある。
もっというとイタリアにはイタリアの、イギリスにはイギリスの良さがある。
gujiはイタリア物を中心にセレクトしていますので、イタリアのブランドをしっかりと揃えてご覧頂きたい、そんな感じで選んでいます。
TAGLIATORE(タリアトーレ)のスーツ、少ない時は2生地でそれぞれ1色ずつ、あるいは1生地2色展開みたいな時もありました。
ですが、少しずつセールスを伸ばし、型数を増やして展開したいということで、少しずつ増やそうと計画しています。
もちろん、同じ店に並べているのでgujiオリジナルとの比較は避けて通れません。
TAGLIATOREのスーツの価格帯は、ロロピアーナやゼニアの生地を用いて仕立てるオリジナルの中でも特選クラスと同程度になります。
となると、差別化できるように何らかの違いを求めるべき・・・となります。
ですが、そもそも仕立ての空気感が違うので、近しい印象の生地、例えば無地でも結構違った見え方になりますし、無理をしてイタリアらしい色っぽい生地や色柄が華やかな生地を選ぶ必要もないのかな・・・という気もします。
なかなか難しいセレクトになるんですが、そこを乗り越えてこそインポートブランドのラインナップに意味が込められ、お客様に選択を楽しんで頂けるようになると思います。
ということで、相変わらず前置きが長かったわけですが、モデルと生地のご紹介のスタートです 汗
モデルは定番のVESVIOヴェスビオ。
以前は半毛芯でしたが、今は接着芯を用いつつ、TAGLIATOREが求める軽やかさとカチッと感を両立したスーツの中でトップセラーのモデルです。
もちろんフルキャンバスも綺麗に仕立てられるファクトリーですが、目的と信念をもって接着芯を用いていますので、私たちは特性と理解して選んでいます。
本日ご紹介する2生地は、両方がSUPER110’sウールを用いたものになりまして、TAGLIATOREでもベーシッククオリティになります。
日常的に着るスーツなので耐久性が必要で、まずはそこを満たす生地に絞る。
そして、色や柄、組織の雰囲気を選ぶ。
そうして選んだのがgujiのTAGLIATOREスーツです。
ネイビーのヘリンボーンはミディアムウェイトで色の表現がシャープで軽やかですね。
ベタに見えないように少し色が混ぜられていて、クラシックに通じる落ち着きがあり、シンプルであるからこそ仕立ての色気が引き出されている様に思います。
PRICE:203,500yen
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ハウンドトゥースはグレーとブラウンのミックスカラーです。
遠目にはグレーかな?という感じになりますが、ちょっと赤みがあるな、ブラウン調だな・・・というところで実にイタリアらしい枯れた色気を感じさせる仕上がりになっています。
ズバリのブラウンですとイタリア感が強すぎるように感じられる方も多いですが、このくらいのニュアンスですとイタリアフレーバーくらいの印象になり、取り入れて頂きやすいと思います。
日本で人気のあるカラーは圧倒的にネイビー、次いでグレーなので、ブラウンを着ているとそれだけでかなり目立つんですが、このくらいのグレイッシュなブラウンですと馴染みが良く、目立つというより際立つ印象になるはずです。
PRICE:200,200yen
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