無名でこのレベルか・・・という驚きがあります。
ADORNI(アドルニ)2025F/W #1
オンライン担当の西出です。
ラインナップはそこまで多くないですが、イタリアでもトップクオリティのレザーブランドとして数年前にスタートしたニューカマーADORNI(アドルニ)。
まだまだブランド自体に知名度がないので、店頭でお客様にご提案してご覧頂く感じの販売スタイルになっていますが、たまに通販でも購入頂くという謎の訴求力を持っているブランドです・・・。
みなさんどこから情報を仕入れられるんでしょう?
過日に書いたBonfil(ボンフィル)もそうなんですが、高価格帯にもかかわらず売れていまして、皆さんの目の鋭さに毎度驚かされています。
そもそも誤魔化すつもりは毛頭ありませんが、このご時世、酸いも甘いも嚙み分けたオーバーミドルの方に誤魔化しは通用しません。
妙なプロモーションも簡単に見抜かれるどころか、マイナスプロモーションにもなりかねません。
だからこそ私たちは真摯に物作りを行っているブランドを選び、真っ当にお客様におススメする必要があります。
最近そんなことばかり書いているような気がしないではないですが、本当に、私たちがセレクトする価格帯の商品は取り扱う私たちにも大きな責任があるといいますか、連帯責任といいますか、喜びを分かち合えるといいますか、ワンチームといいますか、そんな感じでお客様とコミュニケーションをとる必要があります。
ある程度の情報は、ネットを調べたり動画をみたりすると手に入れられますので、私たちが少しでも怠ると途端にお客様の方が情報をたくさん持っているということになります。
とりわけ、私たちが取り扱う商品は高価格帯になりますので、購入前の情報収集、吟味はほぼマスト。
そうなるとあらかじめ下調べ&比較検討という段階を経て「いざ店頭に(orオンラインショップに)」という感じになります。
その時に商品情報、知識はさることながら、派生する様々なことに対して一定以上の見識が必要。
よく販売員がいわれるところの「売れる」ではなく「売る」。
どこまで追求できるかで、お店が生き残るのか淘汰されるのか・・・の分水嶺になりますし、それはすなわちお客様の満足度に直結します。
なにせ、BonfilやADORNIのようなブランドがWEBで売れる時代です。
既に人気、知名度ともに備わっているTAGLIATORE(タリアトーレ)が売れるのとはわけが違います。
どの様にお客様と向き合っていくのか?を毎日考えながら働いていると、ブログも長文になるというもの 汗
というところでADORNIへ行きましょう・・・汗
Barbour(バブアー)のSPEYスペイみたいです。
・・・といいますか、ソースにしているのは明らかでしょう。
ファッションの歴史が積み上げられるということは、新しいデザインの生まれる余地がどんどんなくなっているということ。
ほとんど物は過去のアーカイブを紐解き、その時代の空気感やブランド独自のエッセンスを加えて提案されていますので、今さら「~風」ということに対していうことはありませんし、逆に真っ当だとさえ思います。
明らかに何かを侵害しているとアレですし、クリエイティブな部分をコピーしていると話は変わってきますが、こういったアレンジはむしろ良いと思います。
こちらはレザージャケット。
フィッシングジャケットではありませんので、Dカンは省略してスッキリとした見え方に整えられています。
上品なタッチのレザー、これはバケッタレザーですね。
タフなレザーを用いてなめしているわけではなく、上質なカーフを用いなめしているのでとてもしなやかでしっとりとしたタッチになっています。
このしなやかなレザーの中に油分がしっかり含まれていて、美しい経年変化をみせてくれます。
スペイはもともとワックスコットンで、コットンにオイルをしみ込ませて防水性を高めていますが、こちらはベジタブルタンニン鞣しでオイルを浸透させます。
美しく高級感のある仕上がりになりまして、本当に素晴らしいクオリティだと思います。
ちなみに、しっかりと油分が含まれていますので、キズがついてもケアでほとんど見えなくすることが可能。
そういった部分も長く着る続けるレザーウェアにとって重要なポイントになりますので、革の品質は本当に重要です。
現代的にデザインされているウェアは、自然な動きで心地良く居られるように作られているように思います。
ハンドウォーム用のポケットがあるのとないのとでは使用感が雲泥の差ですね。
「あると嬉しい」であり、「無いとテンションが下がる」ディティールです。
カフやジップのきらりと光るメタルパーツはレザーの雰囲気に合わせてセレクトしますが、この輝きはレザーとの相性が良いですよね。
レザーの経年変化とともに、メタルが鈍くなっていってエイジングが進む感じ。
とにかく楽しみな一着です。
ライニングのポケットが大きいのはハンティング系、ゲーム系ジャケットの系譜ですね。
収納力がかなり高いので、ミニバッグいらずという感じです。
PRICE:286,000yen
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