イタリアンスリムチノというジャンルを背負う。INCOTEX(インコテックス)2025F/W #2
オンライン担当の西出です。
SLOWEAR(スローウェア)ブランドのパンツ部門を担っていたのも昔の話、今ではジャケット・スーツに至るまで、ドレス系スタイルをトータルで展開しているINCOTEX(インコテックス)、その中でカジュアルなワークチノの部門を担っているのがINCOTEX SLACKS(インコテックス スラックス)です。
その中でこの#100、通称“100番モデル”こそが、ブランドを代表する、そしてイタリアを代表する、さらに世界を代表するテーラリングスリムチノになります。
15年ほど前に初めて登場した時はINCOTEX RED(インコテックス レッド)というサブブランドでした。
そこから時が流れ、今は正確にはSLOWEAR INCOTEX(スローウェア インコテックス)ということになっています。
その時々のブランドの意向により名称に変化はありますが、ものづくりの本質は一切変わっていないというのがこのアイテムの特徴で、シーズナルなディティールの変化はありつつも、シルエットはほぼ変化していないところが永遠の定番たる所以です。
そもそもの特徴は
・ドレスパンツで培ったパターンや仕立てのテクニックを用い、平面的なワークパンツを立体的に仕立てる。
・体にフィットするスリムなテーパードシルエットでも、窮屈さを感じさせず、上質な穿き心地を提供する。
・ヒップをコンパクトに、腿を細く、膝下を長く見せることでイタリアならではの色気と美脚シルエットを実現。
・テーラードスタイルに合わせることが前提になっているので、ジャケットと合わせてもドレスダウン要素が少なく、相性がとても良い。
これらが初登場時に全て完成しているというのがこのパンツの凄さです。
横から見た時の自然なライン、フィット感。
このパンツが登場するまで、チノといえば純粋なワーク、もしくはアイビーという感じで、上質なものでもアメリカ要素がとても強かったんですが、ドレスのムードを強く感じさせることによって一気に時代にスタイルを変えてしまい、一極集中的な人気を白しました。
それが多少の浮き沈みはあれど、今までずっと業界トップのクオリティというんですから、本当にすごい、モンスターパンツです。
今のスタイルはスリム一辺倒というわけではなく、ストレート、ワイド、キャロットなど多岐にわたるので少し動きは落ち着いてきているかな・・・という印象ですが、細身を探されている方はまずこのパンツを検討するところからスタートするといっても過言ではなく、多くの方の期待に応えて続けています。
過去プリーツ入りもありましたが、今はプリーツ無しが主流。
スッキリ綺麗に見せる。
スタイル良く見せる。
このパンツを穿くと願いが叶うというわけです。
パターン、仕立てもさることながら、ディティールに手が加えられているのも特徴の一つ。
見れば見るほど手間とコストをかけて作られていることがわかります。
インシームの赤いステッチ、INCOTEX RED時代から変わらないですね・・・。
基本的にはガーメントダイなので多少の濃度に違いはありますが、ずっと受け継がれているディティールです。
こういった見えないところへのこだわりを簡略化しないところが物作りの矜持です。
ちなみにストレッチ混のツイル生地ですが、春夏ものと秋冬もの、見た目はそこまで変わらないですが、厚みが少し変わります。
前者薄く、後者は厚い。
前者は春 / 夏 / 秋に適していて、後者は秋 / 冬 / 春に適している感じなので、ご注意ください。
今回ご紹介しているのは秋冬物なので、後者になります。
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コーデュロイも同時に入荷しました。
100番で選べる生地はそう多くはないんですが、ラインナップを組む上で通年に近い感じで着られる前述のチノと、よりシーズナルな、今でいう秋冬らしい生地もチョイスするようにしていまして、コーデュロイはそちらになります。
中畝のストレッチ混、非常にしなやかなタッチでこちらも製品染めなので色表現が柔らかく、適度なフェード感があってこなれ感があります。
デザイン、シルエット、ディティールは同じなので、完全な生地違いということになります。
ワーク生地といえばチノ・ダック・モールスキン・コーデュロイ・ホームスパン(ツィード)、フランネル、概ねこれらの感じでして、コットン系は前者4種。
イタリアらしいしなやかさや柔らかさ、ジャケットとの相性を考慮すると、チノかコーデュロイというところがリアルな選択しになってきます。
INCOTEXではこの2種は絶対に提案されていますので、外せない生地ということですね。
イタリアらしいスタイリングを楽しむために絶対に必要という一本ではありませんが、チノをお持ちでバリエーションを広げたい・・・となった時の次なる選択肢になるのがコーデュロイ。
ワードローブの充実、単調なスタイリングからの脱却という意味で、非常に意味のある一本だと思います。
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