CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)2025F/W #1
オンライン担当の西出です。
良い鞄とはどういうものだろう?という気持ちは常にあって、展示会の時も、日常的にも、インスタグラムを眺めている時もずっと頭の片隅で探し続けているんですが、結果としてなかなか見つかっていないわけで。
カバンは難しい。
私はgujiに勤め始めて16年ほど経つんですが、入社当時から展開がずっと続いているバッグブランドが2つ。
それがCisei(チセイ/シセイ)ともう一つ、本日ご紹介のCHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)です。
10万円、これが洋服に限らずバッグでもハードルになるプライスだと思います。
これはずっと変わっていないと思いますが、今の為替状況や、工賃、原材料の値上がりを考慮すると15万、もしかすると20万というところも視野に入ってくると思います。
ちまたで人気と聞くTHE ROWなんて、小さいバッグでも20万くらいしますしね・・・。
なので、結構多くの方が「レザーバッグ何か欲しいけど、欲しいので買える(買いたい)ものがなかなかない」という状態になっていると思います。
gujiはもともと作りが良く、価格に対して正当性があるイタリアのファクトリーブランドを中心に扱っていました。
今もその路線に変わりはなく、フィールドを広げるという意味でデザイナーズやメゾンブランドを一部取り扱っています。
CHAMBORD SELLIERの工房は、以前フランスを代表するメゾンブランドの生産を行っていました。
世界一有名であろうあのバッグなどではありませんが、皮革製品の生産をになっていて、確か今もホームコレクションの製品の何かを作っていると伺っています(違ったらすいません)。
あのフランスブランドも馬具製作が出自であるのは有名ですが、CHAMBORD SELLIERも同様ですね。
CHAMBORD = シャンボール地方の、SELLIER = 馬具職人 というブランド名なので、そのままといえばそのまま。
なので、デザインにおいて馬具からインスピレーションを得ているものがほとんど・・・といいますか、全てです。
それにしても最近輸入物のバッグは高いです。
全てのコストが上がっているので、輸入バッグ業界にとっては逆風中の逆風かもしれませんね。
洋服は小さく折り畳むことができますが、レザーバッグは畳めないので配送もかさばりますしね・・・汗
とにかく高い、その印象はこの数年ずっと続いています。
ですが、CHAMBORD SELLIERは結構耐えている印象。
しかし馬具に限らず、実際に明確な機能や目的があって作られているもののデザインは美しいですよね。
用の美といいますか。
特にヨーロッパにおける用の美というものは、長い歴史の中で生まれ、受け継がれてきた文化であることが多く、ディテールが洗練されているものが多いんですよね。
大量生産となるとまた趣は変わってきますが、そうではない職人の技術が盛り込まれたものは本当に美しい。
日本とは違った文化になるので、洗練の方向性の違いからやっぱりバッグなど皮革製品は海外ものが良く見えてしまいます。
正直こういった小さめにミニショルダーバッグ、クロスボディバッグはどのブランドもほぼ機能性は同じ。
ちょっとした荷物、財布や携帯が入るくらいの容量で、内ポケットがあったりなかったり、マチ幅はあっても4〜5cm程度なので、ばっくりとまとめると同じです。
なので素材や縫製、細部の処理の美しさ、そしてちょっとしたデザインという部分が違いになりますので、それはもう全て「好み」、もしくは「圧倒的なブランド力」で選ぶということになります。
いや〜、本当に難しい。
でも、信頼のおけるブランドがありまして、そういったブランドをgujiではセレクトしているつもりです。
それは前述の2ブランドだけでなく、他にもil micio(イルミーチョ)や FELISI(フェリージ)、Daniel&Bob(ダニエル&ボブ)なんかもそうですね。
CHAMBORD SELLIERは馬具をデザインのモチーフにしているので飾り気という点ではそんなにないはずではありますが、フランスならではの美意識が散りばめられており、鎧や鞍、蹄鉄など、繊細なカーブや金属デザインが散りばめられていて本当にエレガントです。
このバッグにしても、もっと簡単に直線的に作ることも可能だと思うんですが、それを良しとしないのもCHAMBORD SELLIERの矜持ですね。
あまり新しいデザインがポンポンっと出てこないところが玉に瑕ではありますが、職人集団ですので、デザイナーではありませんので・・・ということでご容赦いただければと思います。
とまぁ、そんなブランドのバッグが小さめサイズとはいえ4万円台なので、とても良心的だと思うんですよね。
私たちのジャンルの服がお好きな方ですと既に多くの方がご存知で、特に目新しいブランドではないと思いますが、今一度、このご時世だからこそご覧いただければと思っています。
PRICE:44,000yen
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同じくCHAMBORD SELLIERからミニバッグをもう一型。
ミニバッグというよりもミニクラッチ、あるいはポーチ的な。
この曲線の美しさがCHAMBORD SELLIERの魅力。
鞍からインスピレーションを得ていることがストレートに伝わってくる造形ですが、手に持ちやすい、馴染みやすいというのも特徴です。
Dカンがついていまして、ストラップが付属します。
つけるとこの感じでして、邪魔にならず、手首にスッと通すことができて便利ですね。
クラッチバッグやミニクラッチのトレンドが終わった理由は「なんだかんだで手が塞がる」なので、この機能が搭載されることで格段に利便性が高まりました。
取り外せるのでバッグインバッグとしても機能します。
バッグはまずは一にも二にもデザインであると思いますが(素材や縫製のクオリティは置いておいて)、使い勝手の良さや利便性もある程度必要。
使いにくいけど好きなデザインで見ていて心地良いから使うということが私自身多いですが、気が利いていればより愛着も湧くと思いますし、それだけ使用頻度も上がると思います。
使い勝手、機能性の追求は日本ブランドが得意な分野ですね。
その辺がお好きな方は私の言い分は全く理解不能かと思います(本当にすいません 汗)。
ですが、ファッションとしてバッグを見ている方ですと、きっとご理解いただけるはず。
見た目至上主義、ルッキズズムではありませんが、言わんとしていることは伝わりますかね??
見た目が良ければ、それに合わせた使い方をするのみ・・・。
ですが、クラッチは少々難が多かった・・・ということでのストラップということです。
このバッグにはライニングがありません。
表もレザー、裏もレザー。
両表のボンディング仕様ということで、とても高級感がありますね。
芯材を用いずに、レザーをボンディングして硬さを出しているという贅沢ぶり。
一つ目のバッグよりも少しお高いのはそんな理由です。
ということで、本日はCHAMBORD SELLIERのバッグ2型でした。
ラインナップとしては大型のトートなどもありますが、gujiは小さいバッグがいいかな・・・と思いこのラインナップです。
あとはスクエア型のマチなしトートも後日入荷するはず・・・。
最近納期が安定してきたとはいえ、いつ入荷するかはわかりませんが・・・汗
PRICE:52,800yen
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