INCOTEX(インコテックス)2025F/W #1

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オンライン担当の西出です。

さて、INCOTEX(インコテックス)のご紹介なわけですが、全身画像で使用しているパンツ・・・ではなく、トップスで羽織っているアイテムがINCOTEXなわけでして・・・。

まさか、シーズン一発目のINCOTEXのご紹介がジャケット類になるとは・・・。

これも時代。

SLOWEARスローウェアが掲げるリブランディング、もしくは革命、そのことを最も体現しているブランドがINCOTEXです。

このブログでも何度かお伝えしている通り、SLOWEARグループとはパンツのINCOTEX、ニットのZANONE(ザノーネ)、シャツのGlanshirt(グランシャツ)、重衣料のMONTEDORO(モンテドーロ)という4つのブランドで構成されています。

2025S/Sシーズンまではそれら4つのブランドの集合体としてSLOWEARがあり、その成り立ちからSLOWEARグループという表現になっていました。

ですが、2025F/Wシーズンから組織を刷新し、

“SLOWEAR”

の名のもとに4つのブランドがある、もっというと4つのカテゴリーがある というところまで融合しています。

SLOWEARのパンツ担当INCOTEX、ニット担当ZANONEみたいな・・・。

なので、ブランドのネームは大きくSLOWEAR、小さくINCOTEXといった感じで記載され、SLOWEARがメインになっています。

ファクトリーブランドの集合体 から トータルコレクションブランド への進化を目指し奮闘中というわけです。

gujiのWEBサイトでは引き続きそれぞれのブランドカテゴリーに掲載していく予定ですが、どこかのタイミングでSLOWEARというブランドカテゴリを作り、その中に集約することを考えています。

お客様が検索しやすい様に、そしてブランドの方向性を尊重して。

繰り返しの説明になり、ご不便をおかけするかもしれませんが当面この感じでよろしくお願いいたします・・・ということで本題。

以前ですと間違いなくMONTEDOROネームがついていたであろうテーラードジャケット、今はINCOTEXになります。

昨シーズンくらいからテーラリング系のジャケットはINCOTEX、ブルゾンやカバーオールなど、ワーク生地を用いているモデルがMONTEDOROという感じになっていましたが、その流れが踏襲されています。

感覚的にはSLOWEARのモダンサルトリアル担当がINCOTEXになっているのかな・・・という印象。

なので、ジャケットの作り込みも極めてテクニカルで上質です。

前から見ても、後ろから見ても美しいスタイルですよね。

しっかりと立体的に仕立てられ、普遍性とモダンさを両立したシルエットが構築されています。

安易にリラックスフィットにするのではなく、クラシコをベースに現代的なスタイルを提案するSLOWEARブランドらしいクリエーション。

程良いスマートさでスラリとしたスタイルに見せてくれるアームのバランスなどはINCOTEXならではの美意識かな・・・と思います。

レングスのバランス感もSLOWEARらしいですね。

短すぎず長すぎず。

トレンドの変化に左右されない、完成された美しさを誇る仕上がりです。

シルエットで今っぽく見せるのではなく、完成されたスタイルの上で今の気分に合った生地や素材で提案する。

そうすることで結果として長く着られるものが仕上がる。

そんな哲学があるように思います。

なのでナチュラルなショルダーラインです。

この1~2年でイタリアブランドも構築的なショルダーラインを採用するところが増えてきましたが、SLOWEARは長くこの感じですね。

このスタイルは既に完成されていて、アレンジを加えると全く別のものになってしまうので、大きな変化を望まないSLOWEARとしては引き続きの提案になります。

この10年間くらいの集大成といいますか、このシルエットは途方もない安心感がありますね。

釦の刻印も以前はそれぞれのブランドでしたが今はSLOWEARで統一です。

大身返し・・・なんですが、身頃をよく見るとサイバラがないことに気付きます。

前身頃の生地左右、後ろ身頃の生地左右、そして両脇下2枚の計6枚で立体的に仕立てるブランドがスタンダードですが、SLOWEAR INCOTEXではダーツとアイロンワークでウエストシェイプと立体感を表現しています。

上衿も一枚で構成されており、今ではテクニックを売りにするサルト系ブランドでしか見られない仕様を採用するこだわりぶり。

INCOTEXってパンツブランドでしょ・・・、なぜ門外漢のジャケットを作ってるの?と思われるかもしれませんが、この作り込みを見るとSLOWEARの本気度がうかがえるというもの。

その分プライスも「えっっっっっっ?」という感じにはなっていますが、上記のような仕様を採用しているブランドですとむしろお安いくらいかな・・・と。

私自身、舐めていました。
SLOWEARさん、本当にすいません。

INCOTEXのネームを付けて高い値段を通そうとするアコギな商売をしやがって・・・と実際に物を見るまでは思っていましたが、いざ見ると「いきなりここまでやるか・・・」という感じの圧巻のクリエーション。

なお見た目は普通ということで、何となくこちらが試されているような気さえしてきますね。

とにかく細かく、丁寧に作り込まれていまして、パンツ作りのフィロソフィーはジャケットにおいても健在で、きっちり反映されている感じ。

けっしてディテールの為のディテールという感じではなく、今考えるSLOWEARの本質的な物作り。

中畝のワークカジュアル調のコーデュロイでもこの仕立てというところが本気中の本気ですね。

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フランネルタッチなライトツィードはカジュアルとドレスの間・・・、気持ちドレス寄りかなという見え方になります。

2パッチポケットですがセンターベント、少し仕様違いになりますが、仕立ての方向性で見ると同じクオリティですね。

とてもスッキリシャープで美しい仕上がりです。

バックスタイルも良い感じです。

これ見よがしに主張せずに、ただ上質を纏っている感じ。

ファッションとしてのクワイエットラグジュアリーではなく、本当の意味での静かなるエレガンスです。

グレーの濃淡でメランジ調の見え方にしており、品があります。

ライト過ぎるとキザになり、ダーク過ぎると落ち着きが強くなる、その中間的な塩梅ですね。

ライトグレー、ダークグレー、ミディアムグレーの配合のバランスが絶妙で、且つほんのりと起毛感があるので色のミックス感がマイルドになり、クールなモノトーンですが柔らかな印象に仕上がっています。

ちなみにウェイトは気持ち軽めのタウン仕様。
タッチもしなやかで、粗野感は一切ありません。

ラペル巾は8cm。

気持ちシャープかな・・・くらいでして、やり過ぎを絶対に好まないSLOWEARらしいバランス。

ちょっとモダン、でもベースはクラシック。

徹底してこの立ち位置なんですよね。

ホーンボタンも高級感がありますし、

裏側の処理も抜かりなし。

コーデュロイは全てボタンホールが着られている本切羽仕様でしたが、こちらは一つ眠っています。

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こういう変わり種ジャケットを作るのもSLOWEARの矜持。

一見上品なテーラードジャケットなんですが、フラップからピラッと何かが見えています・・・。

きらりと光る素材で、いわゆる「リフレクター」なんですが、ボタンホールが空いていて

こうです。

前身頃の裾をまくれるようになっています。

この仕様なに?なんですが、ピンとくる方はピンときますね。

ちょっと前傾姿勢になっても足を動かしてもジャケットの裾がばたつかない、そう、自転車乗りの方のための上質なテーラードジャケットなんです。

自転車乗るときはジャケット着ないよ・・・という意見ももちろんあると思いますが、ミラノのビジネスマンは意外と自転車に乗るとか乗らないとか・・・・・・。

そういえばHERNOのクラウディオ・マレンツィ社長に以前取材をさせていただいた際、スクーターで颯爽と帰っていかれたんですが、その時もジャケットを羽織られていました。

自転車ではありませんが、こういったフットワークの軽いビジネススタイルがイタリア都心部では確固としてあり、ライフスタイルに根差しているということかと。

なので・・・

防風機能的なフラップもセットされています。

もちろんフラップは縫い付けられておらず、ボタンで留める仕様なので外すと普通の襟になります。

ご安心を。

シルエットの全体感は普通のジャケットと同じイメージ。

この感じで自転車用を作ってしまうところがSLOWEARらしいな・・・というところですが、

ラペルにステッチを走らせているので一格カジュアル見えします。

ボタンはもちろんホーン、

上衿を立てた時はリフレクターが露出します。

ほんのお気持ち程度な反射機能ですが、本当の意味での気遣いという感じ。

生地自体もストレッチが効いている機能性ファブリックということで、そうです、こちらはきっとお馴染みですよね。

“TEKNOSARTORIALテクノサルトリアル”

この数年テクノファブリックを多く提案しているSLOWEARにおいて、ギア的要素とサルトリア要素をミックスしたコレクションの総称がTEKNOSARTORIALになります。

なので、ジャケットなんですけどパフォーマンスウェアの側面も持つモデルはINCOTEXの中でもTEKNOSARTORIALカテゴリーになります。

PRICE:203,500yen
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カバーオールもINCOTEXラインから。

普通はMONTEDOROかな・・・と思いますが、生地がドレス寄りなのでINCOTEXなのかなと。

この辺りの明確は棲み分け、区分けは私もまだ完全に理解はできていません。

また詳しく確認しておきます・・・ということで本日はお許しを。

デザイン自体はワークですが、立体感のある仕立てはサルトリアル。

この辺りはイタリアブランドならではですね。

平面ではなく立体で、機械による大量生産ではなく人の手を多く介在させる少量生産というポリシーが伝わってきます。

なので引っ掛かりがなく、体の動きに合わせて自然とついてくるコンフォート性があります。

襟も綺麗、

肩も綺麗。

あまりステッチを表に出さない、出しても目立たせないところが上品に見えるポイントですね。

袖は1ボタンですがホールは眠っています。

お好みでメス入れして開けていただいて大丈夫です。

とにかく処理が丁寧で美しく、細部、そして裏の見え方まで完璧にこだわって作られています。

シルエットやデザイン、雰囲気でスタイルを見せるというブランドが多く、ファッション的にはそういったものが人気があります。

コストを抑え、トレンドも押さえる。
ですが、SLOWEARとしてはそれは本質的なファッションではないと考えている様子。

考え方はブランドによって違います。
それぞれがそれぞれの正義、ポリシーを信じてコレクションを展開していますので、私たちはそれを理解した上で編集し、自分たちのフィルターをしっかり通してお客様にお伝えできればと思います。

ということで、休日にさっと羽織る、散歩の時にさっと羽織る、食事にいく時にも使えるな、旅先のホテルでも印象よく滞在できるな・・・という一着です。

PRICE:160,600yen
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