Alfonso Sirica(アルフォンソ シリカ)2025F/W #1
オンライン担当の西出です。
引き続き掲載画像多すぎる気がしていてどうしようか悩みつつも、とりあえず興味のある方は見られるし、無い方は見ない、それだけかな・・・と思ってけっこうたくさん載せ続けています。
とはいえやっぱり多すぎるかな・・・、似たような画像多いしな・・・、後半端折ろうかな・・・、でも端折ってしまったらそれがおススメに見えないかもしれないしな・・・、最初に載せたのがおススメ、以降だんだんおススメ度が低下する感じに見えないかな・・・、なのでやっぱり平等に載せないとな・・・みたいな無限ループ 汗
誰か私に救いを・・・と思いながらもたくさんの画像のブログ、本日もよろしくお願いします・・。
で、Alfonso Sirica(アルフォンソ シリカ)。
過日公開された髙階手帖(はしごだか)がこちら↓
いろいろとクリエイティブディレクター高階が語ってくれています。
ナポリを拠点とするフルハンドのファクトリーが既製品を展開しているというのは結構レアなんですが、手仕事を主体とするクラフト感溢れる仕立てながら、そこまでクラフティに見えないという絶妙なバランスで支持を集めています。
支持を集めています・・・と書きましたが、プライスもプライスなのでかなりハードルが高めでして 汗
そのハードルを越える気合のある方の支持を集めているという感じです。
ハードル、あるいは焚火と考えてもいいかもしれません 謎
「その火を飛び越してこい」
越えることでAlfonso Siricaと成就することが出来る・・・かもしれません 謎
このブランドはパターンと仕立て、これが神がかっているというのが最大の特徴になりまして、生地の提案自体は特段珍しいということはありません。
あくまでもサルトリアなので、生地の開発に着手するというわけではなく、様々な生地メーカーとの付き合いの中で好みの生地を選ぶことが可能という感じ。
私たちもいろいろと目的を持ちながら探しつつ、輸入代理店の方と相談しながら現実的なコストに収まるもので良い品質のものを選ぶようにしています。
なので、基本的にはベーシック生地、たまに出物の珍しい生地、というラインナップになります。
例えばこちら、2025F/W新入荷ですが、ネイビーのシンプルなシングルジャケットです。
生地はウール90%×カシミア10%のホップサック。
何の奇もてらわない、ハイクオリティベーシックを地で行く生地になります。
美しい曲線を見せるバックスタイル。
後身頃は生地一枚になります。
センターで縫い合わせているように見えますが、一枚の生地を織り畳んで縫製しているんです。
Alfonso Siricaはアイロンワーク、ダーツ、イセコミ、パターンで立体感を生み出していまして、生地のパーツは普通のジャケットと比べとても少ないんです。
かなり手間のかかる作り方をしていて、それが好きな人にはズバっと突き刺さるこだわりになっています。
人体構造にフィットするアームの滑らかなカーブ。
画像ではわかりませんが、脇下には通常「サイバラ」というパーツが用いられます。
この生地を挟むことで立体感を出したりシェイプをコントロールしたり・・・みたいな感じで着心地を向上させ、且つコストも抑えるという知恵の結晶なんですが、ナポリのブランドは結構サイバラを使わないところがありますね。
「匠の技術」みたいな職人の矜持かもしれません。
アイロンとダーツを駆使してサイバラがあるのと同じ、もしくはそれ以上の着心地を生み出しています。
横画像と併せてご覧頂ければと思いますが、雨振袖です。
そこまで大げさではありませんが、柔らかな膨らみが肩と腕を包み込み、可動域を確保しています。
ちなみにアームホールのカマはグッと脇に攻めてきて、腕がグルんグルん・・・は大げさですが、ストレスなく動くようになっています。
ボタン付けやボタンホールももちろんハンド。
袖修理の際に本切羽を選ばれる方は上手な職人さんを指名して手かがりを指定されると良いと思います。
gujiでは心斎橋リフォームさんでお願いすることができます(アップチャージあります・・・)。
裏地も最小限。
非常に軽やかな着心地が生み出されていて、素晴らしい・・・という言葉では語りつくせない良さがあります。
是非店頭で袖を通して頂きたいブランドの一つですね。
PRICE:371,800yen
guji online shop
ginlet-rakuten-
guji Yahoo!店
シングルあるところにダブルあり・・・なんですが。
こちらはさらにカシミアを10%増量した、ウール80% カシミヤ20%のフランネル。
より秋冬シーズンらしいルックスの一着ですね。
デザイン違いで仕立ての内容は同じです。
でですね、これは何度もgujiブログや通販のWEBサイトでもお伝えしていますが、gujiのオーダーはラペルのステッチはシングルでお願いしています。
何も言わなければダブルになります。
手縫いのダブルステッチ、それはもう好きな人にはたまらないディテールなんですが、一応gujiでAlfonso Siricaを展開しているレーベルはsalotto。
salottoは
「ビジネスマンをもっとお洒落に、スマートに」
的なコンセプトなので、シュッとした、モダンでシャープなスタイルを標榜しています。
ナポリの味も良いけど、基本的には「ソフィスティケートされた」という表現を好みますので、良いんですけど少しこってりナポリ味が強くなるダブルステッチよりも、あっさりシングルステッチでお願いしているというわけです。
魅力を殺している?
いえ、必要なアレンジだと考えています。
良いですね、横から見ても貫録があります。
すれ違った時に
「おやっ」
と振り返ってしまいかねない美しい存在感がありますね・・・。
このゴージラインの曲線たるや・・・。
これだけでリモンチェッロが3杯いける・・・人もきっとおられます。
グラッパでも良いです。
ボタンも、ボタンホールも、裏地も、裏の仕立ても、文句なしでしょう!!
もう言ってしまいます。
「高いだけのことはある」
「良い物は高い」
真理です。
PRICE:357,500yen
guji online shop
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スーツも考え方の系統は同じになりますので、ナポリ仕立てを駆使しながら一見あっさり、でもよく見ると味わい深い・・・みたいなスタイルでお願いします。
結構普通に見えないですか?
もちろん良い意味で。
単品ジャケットとの違いはポケットの仕様ですね。
単品は2パッチ、スーツでは玉縁でお願いしています。
よりエレガントに・・・という意味でして、gujiでは、というより多くのブランドがこの手のパターンで展開しています。
スーツは玉縁(orフラップ)、単品ジャケットはパッチ が基本です。
男は背中で語るもの。
文字通りいい背中していますね・・・ではなく口よりも行動で示すもの という意味ですが、背中がキレイで損することはありません。
ナチュラルなショルダーラインから雨振袖の柔らかな曲線とドレープの繋がり、芸術的です。
それが単に見て楽しむ専門ではなく、実際に着ることで効果が感じられるという用の美であることが重要です。
装飾も悪い物ではありませんが、やはり実用性というものが男性の洋服には必要ですね。
同じような画像が続いているのでもう書くことがありません・・・汗
ありませんが、お好きな方のために、この生地が好きなので画像全部見たい!!という方がおられることを信じて。
まぁ通販サイトに行っていただくともっと見られるわけなので、中途半端に多いな・・・となっているかもしれません。
そうでしたら、本当にすいません・・・。
さて、パンツ。
スーツの組下パンツはほとんどのサルトリア、もしくはファクトリーにおいても外にお願いしていることが多いです。
え、あの仕立てにこだわるあのブランドも・・・
え、あの誰もが知るメゾンブランドも・・・
です。
もちろん、どちらも作っているブランドもあります。
ですが、とても珍しいことだと思って頂いて間違いありません。
ちなみにAlfonso Siricaは自社生産です。
製品のクオリティにプライドを持っているといいますか、強い責任感の現われということのようです。
ちゃんと自分たちでコントロールできる範囲で物作りをする。
協力工場が悪いといっているわけではなく、あくまでも考え方の違いです。
が、ある程度のプライスを越えてくると、どこまで目を通しているか、自分たちが手を動かしているか・・・が重要になりますよね。
この価格帯になると、パンツはそんなに細くありません。
余裕が必要で、でも余っている様に見せない仕立てのテクニックが必要。
裾幅が適度にあるので、ふくらはぎが張り気味の日本人の体型にもフィットします。
ディテールも抜かりなし、内側も抜かりなしです。
ちなみに少し目付が軽めのライトフランネルでして、イタリアらしいソフト感と軽さを感じて頂けると思います。
PRICE:435,600yen
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さすがにもうそんなに書くこともなく。
シングルとダブルの違いも書きましたし。
なのでテキストはサッといかせて頂きます。
ウール80% カシミヤ20%のフランネル。
単品ダブルジャケットと同じコンポジションではありますが、生地としては違いまして、こちらの方が少し軽めではあります。
といっても450g/m、しっかりしています。
↑でライトフランネルとお伝えしたグレーのスーツは270g/mなので全然違いますね。
ですが、プライスはそう大きくは変わりません。
どちらも特性が違う良い生地と思って頂ければ。
猛画像だけご覧頂ければ充分かと思います。
決してサボっているわけではなく、前半頑張り過ぎただけ・・・ということで、是非Alfonso Siricaをご覧になってください。
シングルステッチでオーダーしているお店はあまりないみたいですので・・・。
PRICE:457,600yen
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