guji(グジ)2025F/W #1
オンライン担当の西出です。
とりあえず今日までgujiカテゴリーのアイテムのことを書いてきましたが、すっかり忘れていましたがsalottoブログもなくなった(休止?)ので、そちらも併せてこのブログで、書けるだけ書いていきたいと思います。
ジャケットやスーツについてのうんちくは長くテキスト、ブログ、動画でご紹介してきましたので、初めての方はぜひそちらをご覧いただきたいのですが、「そんな暇はない」という方も多いと思いますので、ぜひこちらの動画だけでもご覧いただければと思います・・・。
元々の企画のスタートはかなり遡るんですが、セレクトしているインポートに負けない、スペシャルな生地を用いたRING JACKET謹製のスーツコレクションをオリジナルで作ろう!!ということで始まったこのコレクション。
初めはLoroPiana社の4シーズンズを使用したブラックスーツのみだったと記憶していますが、そこからよくぞここまで・・・という感じです。
常々田野が言っている
「ビジネスマンをおしゃれに」
「スーツスタイル、ドレススタイルの継承発展を」
という思想をストレートに反映しているアイテムがgujiオリジナルスーツやジャケット。
もちろんインポートは素晴らしく、そのどれもが大好きで、理由があって仕入れをしているんですが、価格的にはオリジナルに大きなメリットがあると思いますし、何より仕立てや生地のセレクトはかなりの確率でオリジナルが上(優劣をつけるのは無粋ではありますが)。
生地がスーツのクオリティを決めるということはありませんが、RING JACKET謹製の仕立てと相まると大きな役割は果たします。
gujiオリジナルはLoroPianaを使って5万円!!とか8万円!!ではなく、今は普通に13万くらいしてしまいますが、それでもインポートと比べるとかなりお安くなっていると思います。
ちなみにRING JACKETがRING JACKETブランドとして海外展開されているコレクションは、普通に20万、30万、40万とします(円換算)。
いかに輸入、輸出にコストがかかるかがわかりますね・・・涙
またまた前置きが長くなりましたのでこの辺で・・・
ZegnaゼニアのTROFEOです。
梳毛のトップクオリティの一角といえばこのZegnaのTROFEO。
間違いない事実だと思います。
ただ、細番手の梳毛生地は色々と吟味しないと少し問題が生まれます。
それは耐久性であったり、単純に見た目がアダルトになりやすいであったり、艶々しすぎるであったり。
糸が細く、繊細でしなやかであるが故に起きる弊害もありますので、仕立てるアイテムに合わせて特性を理解する必要があります。
gujiでは継続してTROFEOのヘリンボーンをオーダーしていまして、このクオリティが特に素晴らしいと感じています。
イタリアらしい色出しも良いですし、立体的な仕立てだからこそ安心して着られますし、着心地もとても軽くコンフォート。
無地という感覚で着られますが、少し離れるとしっかりシャドーストライプに見えるエレガントなファブリック。
ムードがあるといいますかオーラがあるといいますか、これはTROFEOならではのクオリティですね。
ヘリンボーンはどの生地サプライヤーも提案する定番中の定番ではありますが、やはりグレードといいますか、ランクの違いをストレートに感じさせます。
さすがトロフィー制度の覇者・・・?
同じカテゴリーの中でも特に優れているという評価も頷けるベストファブリックですね。
ウエストはグッとシェイプしたグラマラスなラインで、これがgujiオリジナルスーツ・ジャケットの特徴の一つ。
ファッションやスタイルとしてはドロップ(バストとウエストの差寸)の小さいものが好まれる傾向にありますが、ことビジネススーツとしてはある程度差寸をつけ、色気のある雰囲気に見える方が格段に格好良いと思います
張るところは張る、絞るところは絞る。
グラマラスなラインといいますが、着心地を損なわずシルエットにメリハリをつけるには縫製のテクニックが必要。
ここでRING JACKET製の素晴らしさが感じられます。
私たちがこだわってRING JACKET製を続けている理由がここにあるんです。
ナポリの仕立てを手本に独自の進化を遂げ、今やインターナショナルに評価されている技術。
詳しくは動画や、過去の特集等をご覧いただければと思いますが、ここまでの量産キャパシティを持ちながら安定したクオリティで縫えるファクトリーは他にはありません。
着数が少なくてよければ別のファクトリーでも(特性は変われどもクオリティとしては)同じことができると思いますが、まとまった数量を縫うとなると話は別。
ファクトリー全体のレベルが高く、且つ人手もそれなりに必要になりますので、維持し続けるのが難しいんです。
ただ、安定してオーダーが続けられるとスケールメリットも出てきますので、結果オリジナルとしてのプライスメリットを作ることが可能。
自分たちで言うのも何ですが、毎期がんばってます・・・汗
パンツもシルエットに微調整を加えながら、基本路線のすっきりシャープなスリムフィットのバランスを貫いています。
もちろん、細すぎずというのは当然として、バランス良くスタイルがスラリと見え、ジャケットとの繋がりが自然なラインを意識しています。
なので、股上が微妙に深くなったり、プリーツを入れたりとちょっとしたマイナーチェンジは時期を見て加えています。
シンプルに単品パンツとしても美しい仕上がりだと思います。
ヒップが“ギュン”とならず、自然と包み込み、腿から裾にかけてスッと落ちるラインです。
モダンクラシックなスーツの組下は、今やプリーツは必須のディティール。
大きくシルエットに影響を与えない程度に、少しの立体感と運動性能をプラスです。
ヒップは細幅の両玉縁。
見た目がスッキリと、エレガントに見えるデザインですね。
補強のため、玉縁の外側にぐるりとステッチを走らせています。
PRICE:209,000yen
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同じくTROFEOのシャドー調のチョークストライプ。
渋みと色気をより強く感じさせるタイプですが、ストライプを強く表現していないので押し出し感がなく、ビジネススーツとしても着られるバランスの良い塩梅かと思います。
ネイビーの深みが良いですね。
艶があって、フレッシュで、それでいて豊かな経験を感じさせる発色。
ネイビーの色合いは本当に多種多様なので、選ぶのがとても大変ではありますが、だからこそお客様に提案のしがいがあります。
まぁ、ZegnaやLoroPianaクラスになると変な色は(たまにしか)ありませんので、選びやすいといえば選びやすいですが・・・。
横から見られる?といいますか、常に正面にいるということはないので、360度ぐるりと美しいシルエットになる様に。
ストライプの見え方もすごくエレガントです。
パンツも同じモデルです。
特徴的なデザインはありませんが、だからこそシルエットや穿き心地にこだわります。
「アンダーステートメント」
という言葉を田野はよく使いますが、簡単にいうと「控えめさ、さりげなさ、大袈裟に見せない」という感じで意味を捉えていただければ。
誇張した、盛りに盛ったスタイルは品格に欠けます。
意識して控えめにすることで、ちょうど良いエレガントなバランスのスタイルになるという感じですね。
PRICE:209,000yen
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ZegnaのISLAND FLEECEは継続展開です。
昨年田野が動画の中で
「笹本っちゃんに騙されてオーダーした」
みたいなことを冗談っぽく言っていましたが、おかげさまでとてもご好評をいただきまして、追加しています。
シーズン性があまりないので、秋口から春まで着られる着用期間の長さがまずは◎。
そして、シワが入りにくい様もっちりと織り上げられた生地のクオリティが◎。
ナチュラルにしなり、且つ防皺性が高いので、移動が多いビジネスマンの方から圧倒的な支持を集めました。
そしてプライス面。
糸としてのグレードはトップのTROFEOと目指す方向性が違いますので比べようがありませんが、ハリコシがあり、太番手の糸を用いていることからややコストが抑えられます。
ということで、同じgujiオリジナルスーツで仕立てても少し値頃感が出てきますね。
太番手なので、生地に艶感はほとんどありません。
しっとりと落ち着いた見え方自体がお好みのかたは、機能にかかわらずこちらをお選びいただいて良いと思います。
色気控えめ、シック、おまけにイージーケアというと感じです。
パンツはもちろん同じシルエットです。
PRICE:165,000yen
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CASHCOカシコは通年生地になりました。
以前はより秋冬らしい雰囲気のコーデュロイでオーダーをしていましたが、現在はZegnaとしても通年生地という位置付けとなったので、ツイル組織のタイプをご用意しています。
真夏はちょっと厳しいかもしれませんが、一応オールシーズン対応のユーティリティファブリックです。
こちらはセットアップで着られるようにオーダーしていますので、画像は上下揃えて着ていますが、それぞれ単品販売になります。
なのでジャケットは2パッチポケット。
仕立てはフルキャンバスなので、ポケットのデザインに違いがあるくらいですね。
コットン素材なので、ステッチが見えやすく、カジュアル感があります。
ですが、品格はキープされているのでちょっとしたアクセントくらいでとらえていただければ。
コットンジャケット、コットンスーツの柔らかな雰囲気を整える、気の利いたアレンジ的なニュアンスです。
PRICE:137,500yen
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実はセットアップとして単品販売しているパンツのみ、シルエットを変更しています。
あまり変わらないですかね?
ですが、少しの変化を大切に。
徐々に、徐々にアップデート。
自然と時代に時代に寄り添ったスタイルに。
それらをパッと見て気づかないくらい地味に変化させるのがgujiのドレススタイルということでして。
横から見るとわかりやすいかもしれません。
少し股上を深く。
渡りやヒップに気持ちゆとりを。
裾幅もほんの少し、やや幅広く。
本当に微修正、微調整です。
以前大阪店のショップマネージャー畑中が
“美調整”
そんなワードをブログで使用していましたが、今でもそれが心に残っています。
まさにそれをずっと続けているのが私たちgujiのスタイルです。
PRICE:44,000yen
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