LARDINI(ラルディーニ)2025F/W #1

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オンライン担当の西出です。

私たちgujiがどうしてもお伝えしたいブランドがいくつかありますが、その一つがこちら、LARDINI(ラルディーニ)です。

昨日公開した動画でも訪れたショールームを少しご紹介していますので、ちょっと長いですが是非に・・・(13:36くらいからです)

長くクラシコを楽しまれている方の多くは

「知ってるよ」

ではあるんですが、コロナ前とコロナ後ではかなりクリエイティブ的な部分で変化がありまして、乱暴な言い方をすると

脱クラシコ
脱ファクトリーブランド

というところが目指されている様に思います。

もちろん、ビジネスとして、高い技術を擁しているファクトリーなので、世界に名だたるブランドの重衣料を生産し続けています。

ですが、自社のブランドLARDINIとしてもしっかりと世界観が作り込まれ、表現されています。
自社で生み出すトータルのムードがとにかく素晴らしく、この分野においては間違いなくイタリアトップの美しさを感じます。

仕立ての技術、テクニック、見栄えの良さという点では今でも多くのブランドがしのぎを削っていますが、ロジックでは説明しきれない、スタイルをメインとした提案ができているファクトリーブランドはほとんどありません。

LARDINIははっきり言って表現力、スタイリングのセンスという点でイタリアナンバーワンなのでは・・・と思っています(個人の感想)。

ビジネスの基盤を固く構築しているからこそ、大胆でありながらリアリティのあるクリエイティブが可能になっているのかな・・・というのが最近のLARDINIです。

毎度導入が長くなるのが悪い癖・・・ではありますが、2025F/Wの一番手はこちら、いつものホップサックです 汗

ですが、仕立ては春に新しく登場したモデルROMAローマ。
アップデートされているのでご安心を・・・という感じです。

ROMAは長く日本で人気の高いEASYとADVANCEをミックスした様なコンストラクションで、いくつかの工程をオートメーションかすることで少しコストが抑えられたモデルになります。

ですが、多くのブランドが提案するライトジャケットよりも一格上のエレガンスを求め、胸ポケットや内ポケットが省略されていません。

現代のスタイルですと、

「無ければ無いで良い」

といえる胸や内ポケットをしっかりと作り込んでいるところがROMAの特徴。

たとえインナーがカットソーやニットになり、チーフなど刺さないしね・・・となったとしても、それはそれとして作り込む。
袖も切羽を作り込んでいます(ボタンは3つ設定というところが良いですね。)。

EASYと同じ感じのナチュラルなショルダーライン。

デザイナーズブランドは数年前からナチュラルショルダーからコンストラクテッドショルダーへと移行しており、少なくとも毛芯だけでなく薄い綿が入れられているモデルが多いですが、ROMAはナチュラルに肩にフィットする様パッドは無し。

ライトジャケットとしての軽やかなルックスはショルダーラインの影響が大きいので、ここはしっかりと軽さが伝わる様な仕様です。

大身返し、背裏無し。

丁寧に縫製処理することで副資材を用いる必要がなく、ここでも軽さが追求されています。

生地次第ではありますが、エアリーに見せることも可能ですし、ウェイトのある生地でも非常に良い着心地を得ることが可能。

前述の通りです。
袖出しや詰めにも対応し、切羽仕様。

あくまでもジャケットである、ということにこだわられています。
そんなこんなの作り込みなので、プライスは他ブランドのライトジャケットと比べると一格上のゾーンになります。

ですが、ディティールを省略しない正当な見え方で軽やかさを感じさせるモデルをお探しですと、間違いなくROMAは候補に挙がる、挙げる必要があると思います。

定番のホップサックも一般的な組織とは違う、LARDINIならではのざっくり感。

この生地というだけでも選ぶ価値がありますね。
ネイビーの奥行き、陰影が素晴らしく、フラットに見えますがとても立体的な素晴らしいファブリックです。

PRICE:176,000yen
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gujiでは多くのブランドのジャケットをご用意していますので、

「結局どれが良いの?」

となると思います。

ある程度のガイドがないとどれを選んで良いかわからない、イタリアのファクトリーブランドが多いし、似た様な無地のものが多いし・・・汗
値段はピンキリ・・・ではなくピンばっかりでキリはほとんどありませんし 涙

ほんの10日くらい前から2025F/Wのブログを書き始めたところではありますが、すでにTAGLIATORE(タリアトーレ)、BOGLIOLI(ボリオリ)ときて、これからもっとたくさん入荷してきます。

ますます悩むやん!!なんですが、まぁそれもお買い物の楽しみの一つとして。

“品揃えのguji”

実際にお店に来ていただくと日本では屈指、もしかするとイタリアンクラシコのファクトリーブランドでは日本一の品揃えになっているかもしれません。
(私は毎度展示会で輸入代理店の方に「gujiは今オーダー数、バリエーション数日本のショップで何番目くらいですか?」としつこく聞いています 汗)

正直に言いますとコアな部分、特殊な生地やマニアックなモデルはそれほどありませんが、リアルクローズとしてそれぞれのブランドがメインに提案するところはある程度網羅することができる規模感まで来ることができましたので、多くの方にご満足いただける状態になったと自負していますし、信じています。

なので、ぜひスタッフと一緒に色々と着比べていただき、お気に入りの一着を探していただければと。

かなり多いので、時間はある程度かかるとは思いますが・・・汗
お好きな人にとっては最高のアミューズメントの一つではないかと。

この生地、良いですね。

何事も第一印象が全て。
中身が大事、それはもちろんそうなんですが、誰もが限られた時間の中で生きているもの。
ぱっと見の印象というのはとても大切で、万が一印象がよくなかった場合はリカバーする時間が必要ですが常にそんなチャンスがあるわけがありませんよね。

継続的に関わることができる環境であれば「思っていた感じと違うな」となりますが、第二印象、第三印象まで続く関係性が作れるか?と言われると、ほとんどの場合がNO。
なので、綺麗事は抜きにして第一印象が大切ですね。

何の話や・・・ではありますが、パッと見て気に入る生地というのは多くの場合正しい選択になります。
第一印象の精度が高まると、ファッションもビジネスもどんどん前向きになる様な気がします。

ウール100%のライトツィードですが、起毛感はほぼなくシャープでさらりとしたタッチです。
バルキー感も感じません。

シャドー調のハウンドトゥースがパターン的にもピッチ的にも、色的にも最高に渋いですよね。
モノトーンですが浅はかに、軽薄に見えないところがツィード組織の効果かと。

少しクールな印象を漂わせる立体的組織です。

ROMAなので、着用感はもちろんライト。

生地のウェイトは290g/mで秋冬ファブリックとしてはやや軽め〜ミドルウェイトというところ。

袖の仕様も本格派で抜かり無し。

繰り返しになりますが、多くのブランドのライトジャケットは筒袖なので、明確に差別化されています。

生地アップ。

寄せすぎると逆に色や柄がわかりにくい気がしないでは無いですが、ドライな感じと毛羽があまり無いという面はご覧いただけたかと・・・。

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書く方も読む方も疲れるブログになってきている気がするので、もっと簡潔に、要点を絞って・・・といきたいところではありますが、もう少し商品説明ブログの感覚やニュアンスを掴んでから改善していきたいと思います。

そういえば、いくつかのファクトリーを見学した際に

「カイゼン」

とおっしゃっている方がおられたことを思い出しました。

ーーーーーーーー
「Kaizen」は、日本語の「改善」をそのまま英語化したもので、特に製造業における継続的な改善活動を指す言葉として使われます。
これは、トヨタ自動車の生産方式である「トヨタ生産方式」における改善活動が世界的に有名になり、「Kaizen」という言葉が定着したためです。
ーーーーーーーー

ということだそうです。

このニットジャケットほど「カイゼン」という言葉がマッチするアイテムはないですね。

初登場は十数年前。
当時リデアさん(現ストラスブルゴさん)が輸入代理店だったんですが、そのリデアさんで辣腕をふるわれていた現スピラーレ(THE SOLEでお馴染みの)代表の神藤さんが企画に携わったと伺っています。

その時代ニットでジャケットを仕立てるというアイディア自体が珍しい・・・どころか斬新でして、爆発的なヒットアイテムとなりました。

技術的にはラペルをラペルらしく角度をつけて編む、もしくは破綻なく縫うこともできませんでしたし、フロントのカーブやベントも今考えるとお粗末な仕様。
自然な曲線をつけることが当時の技術では劇的な難易度(&コスト)でしたので、結構カクカクした仕上がりになっていました。

ですが、ジャケットとして新感覚の着心地と、ギリギリタイドアップして仕事できる(役職の人もおられる)クリーンさが受けて、全世界で大ヒットしました。

ファクトリーブランドとして、LARDINIの分岐点の一つだと思います。

それから十幾年、ここまでの仕上がりになりました。

厳密には数年前からこの仕様で固まっていますので、カイゼンという意味では完成されているといえますが、時代の流れに合わせて必要であればまたカイゼンされていくでしょう。

定番こそ変化を敏感に感じさせるので、常にアンテナを張っておくことが必要。
ベーシックと言われるものほど言われないとわからないアップデートが施されているのは有名な話。

またまた長くなってしまいましたが、LARDINIの一番人気アイテムは間違いなくこちらなので、まだ未経験の方は是非とも袖を通していただければと思います。

PRICE:121,000yen
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