2025S/S TAGLIATORE(タリアトーレ)
オンライン担当の西出です。
TAGLIATORE(タリアトーレ)のことばかり書いている気がしますが、それはビュー数が多いので仕方がないこと・・・といいますか、皆さんが最も気になるブランドかな・・・ということで、必然的に多くなっているわけです。
が、少々くどくなっている気もしますので、今回を境に少し間を開けようかなとは思っています。
これはプレコレクション時の画像です。
既にイタリアではメインコレクションを拝見していますので遅きに失しているような気がしないわけではありませんが、仕入れ的には80%~90%はプレで行いますので、おさらいがてらという感じです。
TAGLIATOREのコレクションのサンプルはほとんどの場合色をキーワードにセクション分けされています。
ホワイト~エクリュ系、ピンク系、グリーン系、ブルー系・ネイビー系、モノトーンetc。
その中でトーンの違いであったり素材感の違いであったりを駆使し、平たんに見せず同系色であっても立体感をもって展開されています。
モノトーンでもセレモニー感を出さず、日常的に着られるバランスの提案が多いのもTAGLIATOREの特徴です。
ニットコレクションも充実しています。
デザイン良し、プライス良し。
gujiでニットブランドを多く取り扱っていないとすれば、この辺りからいくつかピックアップしてオーダーをすると思いますが、様々なブランドがあるので毎度拝見するだけに終わってしまいます。
良いんですけどね、渋滞は緩和しないとな・・・と。
同じ色グループでも、本当に様々な生地感で提案されています。
少し色を加えたり、組織や柄で変化を付けたり。
gujiでは基本的には重衣料では差し色的なカラーの提案はほぼありません。
ネイビーを中心に、グレー、ブラック、ホワイト、ベージュ、ブラウンくらいでしょうか。
なので、こういった構成を拝見することが生地チョイスをする上で非常に参考になります。
似てるんですけど違う感じ。
奥さんやパートナーには「いつも同じようなの着てるな・・・」と言われる感じではありますが、男性服においてはこれが真理な気がします。
もともと軽い仕立てを得意としているブランドですが、より軽いタイプも登場しています。
チョイスできる生地はまだそれほど多くありませんが、よりシャツライクに着られるジャケットというイメージです。
gujiではDAKARやMONTECARLOが中心のセレクトですが、新モデルは筒袖仕様になっているのでより軽快です。
袖修理することなくそのまま着られるのでコスト的にも、着用期間的にも◎です。
本格仕様をお好みの方は引き続きDAKARやMONTECARLOをお選びください。
ちゃんとベントもあります。
新型スーツは少し構築的でモダンな印象のものが。
「とにかく軽めを」がキーワードのセレクトになりますのでこの手のタイプは見送っていたんですが、最近の流れから少しずつ足していこうかな・・・ということになり、ピックアップしています。
TAGLIATOREブランドではもちろん以前からパッドを入れ、カチッとしたスタイルのスーツやジャケットは提案されていましたが、このモデルがスタイル的にも時期的にも、気分的にもピタッとハマったという感じです。
懐かしい?
新しい?
取り入れたい?
受け入れられない?
先日最新刊が発売された漫画「BLUE GIANT MOMENTUM」にて
「あれは、刺激があり過ぎる。」
「音楽に対する評価の言葉は無数にある。
優雅、感動的、官能的・・・、エキサイティングとかかな。
文化は言葉で作られる側面があるからな。
だが、君のジャスを評価する言葉がすぐには浮かばない。」
「半分が賛同して、半分が拒絶した。」
「つまり、そういうことだ。」
に対して主人公は
「“拒絶”じゃなく、きっとあたらしいものに“戸惑っている”だけだと思います。」
と。
自分を強く信じ続けること、変わることを恐れないことを改めて学んだ気がします・・・。
こちらがアジャストすることももちろん大切ですし、周りをアジャストさせるよう手を尽くすというのも大事なこと。
パンツコレクションも新しくスタートしています。
昨今イタリアブランドのパンツが軒並み高騰しています。
価格的には2万円台だったのが3万後半くらい、3万後半くらいだったのが5万くらい、
4万中くらいだったのが6~7万くらい。
130円だったユーロが170円になっていますので、3割くらい高くなるのは当然といえば当然ではありますが、正直きついな・・・というところもありますので、TAGLIATOREとしてもチャレンジ的なコレクションかと思います。
価格は決して安いわけではありませんので、今後の提案に期待しつつ見守っていきたいなと。