2023F/W LARDINI（ラルディーニ）｜ウェブスタッフのブログ

出張のこと2022年12月11日

2023F/W LARDINI（ラルディーニ）

オンライン担当の西出です。

一昨日アップしたTAGLIATORE（タリアトーレ）は毎度圧巻のコレクションを披露していまして、ちょっと最近元気がなかったような・・・と思っていたLARDINI（ラルディーニ）、輸入代理店も変わり、クリエーションの方向性も変わり？という事で、構成として素晴らしかったように思います。

個人的には、今回の出張で一番良かったブランドがLARDINIです。
（このご時世にエクスクルーシブファブリックのオンパレードだったので、オーダーした物がちゃんと入荷するかどうかはわかりませんが・・・）

で、始めに言っておきますとですね、価格はかなり上がっていて、昨今の原料高、円安というマイナス要因を補って余りある・・・ことはなく、補わず余りないという感じがするくらい潔過ぎるアップ率。

これが製品として日本の市場に受け入れられるかは、直営店や私たちを含む販売店のPR活動の結果かと思いますので、微力ながら尽くしたいな・・・と思います。

プレゼンテーションの方法が結構変わっていました。

TAGLIATOREは以前から陳列に対してかなりこだわりがありましたが、LARDINIからはそんなに感じなかったんです。
が、営業の方に確認すると、2023F/Wのサンプルは並べ方を全て本国から指定を受けて、順番が細かく決められたそうです。

お客様にいかに付加価値を感じて頂くか？というのは、ショールームの陳列の時点ですでに戦略が始まっているわけです。
デザイナーズブランドは「当たり前でしょ」なのかもしれませんが、ファクトリーブランドは意外とそんなことがないといいますか、案外アバウトです。

世界観を作り込んでも販売店が生地を選んでオーダーするので意味ないよね・・・という意識があるのかどうかはわかりませんが、バイヤーに対する見せ方を徹底することで最終消費者であるお客様に対する温度感が変わってきますので、凄く重要なポイントだと思います。

世の中ではラグジュアリーブランドが凄く売れているようです。
誰もが知る、歴史と伝統があるブランドがそれに胡坐をかかず、新しいクリエーションを表現すべく若い才能を取り入れています。

gujiで取り扱っているブランドはそんなスーパーメゾンのジャケットやスーツ、ニットやシャツなどの生産を担当しているファクトリーブランドが多くあります。
が、世界観の作り込みとそれに伴ったオンリーワンの付加価値づくりにおいては門外漢。

ハウスブランドでは10万のものが、スーパーブランドの世界観の中で表現されると20万、30万、40万という価格になります。
仕立てなどのクオリティが同じであっても高くともそれが売れているという事実、決してそれに非を唱えたいわけではなく、徹底して管理し、徹底して洗練させた表現を貫くことこそがこれからの高級アパレルブランドの生き残る術なんでしょう・・・。

ということは、私たちも製品のブランド力以上に、会社として、店としての価値を高める必要があります。

ヒーコこと弊社代表田野は新型コロナ禍になった2年前くらいからしきりに「会社の価値を高めたい」的なことを言っていますが、まさにそういったところを見据えての発言なのかな・・・と。
「gujiがセレクトしている物（ブランド）は、とても素晴らしい（素晴らしく見える）」というところを目指してこれからも頑張っていきたいですし、LARDINIも頑張ってお伝えしていきたいなと思います。

別に不当に高く商品を販売したいわけではなく、多くの利益を取ろうというわけでもなく、あくまでも適正な価格で、お客様から信頼頂ける良い物を提供できるようになりたいな・・・ということです。

ちなみに次の2023S/Sはまだ過渡期になりますし、私が絶賛している23F/Wシーズンもプライスの問題等もあり、満足のいく見せ方が出来ないかもしれません。
それでも、是非注目して頂きたいと思っていますので、頭の片隅に入れつつ動向を見守って頂ければ嬉しいな・・・と。

ちなみにこちら↓が2023F/Wシーズンのルックの一部。
写真をコピー用紙にプリントしたものを更に携帯カメラで写真に撮ったものなのでちょっと画質がアレですが、何となく雰囲気が伝われば。

これは以前からLARDINIを知る方が見ても違和感なく受け入れられるスタイルを選っているわけですが、本当は（将来的には）こんなスタイルの方向へ進みたいんだろうな・・・というものもいくつかありました。
それらは絶賛している私にとってもちょっと刺激が強すぎるかな・・・と思いまして撮影していませんので、次のコレクションの時にもう一度見てみたいなと思います。