2023F/W TAGLIATORE（タリアトーレ）
オンライン担当の西出です。
イタリアンクラシコの動向はこのブランドが決める。
ここ数年そんな風格を漂わせるスーパーブランドに成長しているTAGLIATORE（タリアトーレ）。
日本に初めて入ってきたときは10年前くらいだったと思いますが、2～3生地くらいでジャケットを申し訳程度に展開していたわけですが、今では圧巻のボリューム＆コレクション。
成長曲線・・・ではなく成長直線を時を同じくして間近で見られたことは凄く幸運でした。
毎回思いますが、ショールームでここまできれいに並べられているブランドはほとんどありません。
サンプル数も非常に多く、それなりに広いスペースでないと見せられないわけですが、それをする価値がある、それをしないと表現できないクリエーションがあります。
サンプルはあくまでもサンプルなので、生地のタッチや製品になった時の雰囲気、モデル毎の型を確認しやすいように作るものですが、TAGLIATOREはそういったサンプル本来の側面も含めながら、世界観を伝えることをより重要視している様に感じます。
生地スワッチでは目に留まらないものでも、こうして色やコーディネートで提案されると心に響くものがあります。
ハウスモデルに販売店が好きな生地を乗せて製品化することが出来る、いわゆる別注品を気軽に作ることが出来るのがファクトリーブランドの長所です。
とはいえ、生地の選定はブランドの特徴が表れますので、それを効果的に表現し、ブランドとしての世界観を作っているのがTAGLIATORE。
ここの仕立てが・・・とか、この仕様が・・・とか、テクニカルな部分ではなく仕上がった製品のオーラで勝負する、ファクトリーブランドでありながらデザイナーズブランドの様な“勘所”のあるブランドです。
で、そんな圧巻のクリエーションは2023F/Wシーズンも健在。
様々なニュアンスを伴った発色を新しく用意し、どこまでも新鮮でどこまでもロマンチックな提案になっていました。
冒頭からの画像をご覧頂くと、秋冬シーズンでも提案は春夏の様な、ライトなカラーが多いです。
それをグレイッシュにくすませたり、沈めたり、紡毛生地でマイルドに表現したりという感じ。
あくまでも艶やかさは残しつつ、シーズナルな温かみも効果的にミックスされているコレクションです。
こういったコレクションを見るとお店もこんな製品でバシッと並べたい・・・と思いますが、セレクトはやっぱりネイビー中心。
こればっかりは仕方がないといいますか、ご容赦下さいといいますか、今までの御託は何だったのか？とは思いますが、現実はそんなに甘くないということで・・・汗
いつも苦渋の選択を繰り返し、ネイビー中心のセレクトになっていることをお察しくだされば幸いです・・・涙
そんなこんなでいろいろとピックアップし、オーダーシート上で金額を計算すると・・・今回も恐ろしい金額となっています。
ここほどお客様の期待が高いブランドはありませんので、そのハードルをちゃんと越えられるようにセレクトしないと店の威信にかかわります。
毎シーズン強く提案しているブランドですし、動画などをご覧頂きお客様の期待値も日に日に高くなっています。
それをお茶濁し的な仕入れでしのぐのではなく、真正面から迎え撃って感動して帰って頂く、それがバイヤーチームの使命。
引き続き大いなるご期待をもってお待ちいただけるセレクトになっていると思います。
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今日の気になる↓
Borsalino（ボルサリーノ）のファーフェルトハット。
最近水面下でハット熱がグツグツ来ているような気がする40,700円。
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