2023S/S Atelier F&B（アトリエエフアンドビー）

出張のこと2022年7月6日

2023S/S Atelier F&B（アトリエエフアンドビー）

オンライン担当の西出です。

バイヤー陣が選んでいるネクタイ、久しぶりのオーダーになりそうなフランスのネクタイブランドAtelier F&B（アトリエエフアンドビー）です。

現存するフランスのネクタイブランドはほぼ無く、したがってフランス製のネクタイというのもかなり珍しいものになりました。
（シャツブランドやトータルコレクションのブランドが少しネクタイを作っているケースはあります。）

Atelier F&Bの本拠地は一応スイスのジュネーブということになっているそうですが、ガイヤールというスイスとフランスの国境付近の街で生産している？ということと、名だたるフランスブランドのネクタイを仕立てているファクトリーということで、フランスのファクトリーブランドという認識になっています。

場所はほぼスイスですが、厳密にはMade in France。

フランスらしい華やかでキリッとした色遣いはビッグブランドのネクタイを作っているところから影響を受けているでしょうし、スイスらしい表現力もミックスされていて、イタリアやイギリスのネクタイブランドとは一線を画す仕上がりになっています。

ちなみに、BREUER（ブリューワー）も現在フランスを拠点にしているブランドですが（創業はオーストリア）、生産はイタリアで行っています。

そんなAtelier F&Bのクリエーション、ここ数年あまり私たちのセレクトに響かなかったので取り扱いをお休みしていたんですが（10年ほど前に取り扱っていました）、今また気になる存在になってきましたので今回はバイヤー陣が満を持して拝見させて頂き、ピックアップするに至りました。

この輸入代理店さんにはBEGG X CO（ベグアンドコー）で非常にお世話になっていますので、毎回展示会には伺っていました。

その際に、横に置いてあるので毎回確認といいますか新作のチェックはしていたんですが、実際クリエーションのテイストはずっと変わっていません。
突然外部のデザイナーが入ってがらりと提案が変わっていたこともありませんし、トレンドを巧みに取り入れているわけでもなく、良くも悪くもブレないデザインを貫いていました。

その変わらないデザイン・クリエーションが時期が変わってまた私たちに響くようになってきたということですね。
ファッションのトレンドの移り変わりに翻弄されることなく、虎視眈々とチャンスをうかがっている・・・というわけではないと思いますが、チャレンジと迷走は紙一重的なところもありますので、Atelier F&Bは自らのテイストを貫くことを選んでいるブランドということでしょう。