2022F/W La Fabrique du Mouchoir(ラ ファブリーク デュ ムショワール)
オンライン担当の西出です。
フランスで唯一リネンハンカチを生産しているブランド・・・と伺っているLa Fabrique du Mouchoir(ラ ファブリーク デュ ムショワール)。
“フランス製”という言葉には不思議な魅力がありますよね。
イギリス製やイタリア製とは少し違う、何となく高貴な印象があるのは私に極東島国根性が染みついているからかもしれません・・・が、欧米先進国は基本的には多くのブランドが生産拠点を自国に置かないようになっていますので、その希少性の高さも良い印象につながっているように思います。
人件費の兼ね合いであったり、原材料の手配であったり、後継者不足であったり、優良ファクトリーはメゾンブランドの生産でキャパシティがパンパンだったり・・・と理由は様々ですが、東欧やアジアで生産するほうが何かと効率が良く、良くも悪くも無駄がありません。
なので、こういったハンカチといった単純生産的なものは真っ先に第三国に移されることが多いわけです。
が、La Fabrique du Mouchoirはフランス製にこだわっています。
他が全くなくなってしまったので細々と経営が成り立っている・・・という残存者利益みたいな現象はよく見かけますが、このブランドの歴史は非常に浅く、創業は正確にはわかりませんが2020年くらい(オフィシャルサイトにも記載がないような・・・)。
そもそもハンカチ需要が少ない欧米では、こういったアイテムはほぼ見かけません。
ケア岩佐曰く、「古くなったポケットチーフをハンカチとして使っている人も多い」そうで、ハンカチ需要が傷んだチーフでまかなえてしまうのかもしれません。
ほとんど需要が無いアイテムを、フランス製で作るというところにこのブランドの強いこだわりを感じます。
創業者はこの方(officialより)↑
Adèle(アデル)さんという女性です。
父が使っているハンカチを見て、「もっと素敵なものを使ってもらいたい」という思いから紆余曲折を経てブランドをスタートすることになったそう。
要約すると、
➀色々リサーチしたけど、良い物が売っていない
➁友人知人にいろいろとハンカチについて情報をもらったり習慣を調べたりする
➂作ってしまおう・・・となる。
➃他に作っているブランドが無かったので、フランス唯一のリネンハンカチブランドになる
そんな感じです。
ちなみにフランスにはSIMONNOT-GODARD(シモノ ゴダール)という1787年創業の超歴史のあるハウスリネンブランドがあります。
2000年前後からポケットチーフの製造の特化しているそうなので、La Fabrique du Mouchoirはフランスで唯一のハンカチ・・・と謳っているのかもしれません。
まぁ、どちらも素晴らしいクオリティであることに疑いの余地はないわけでして、唯一なのかそうでないのかというのはあまり重要ではないかな・・・と思います。
独特な色遣いは女性ならでは。
ですが、元々が父に素敵なハンカチを使ってもらいたいというのがスタートになっていますので、派手な柄であったりファンシーなパターンは採用されていません。
あくまでも紳士が上品に、エレガントに使えるようにデザインされています。
なので、逆パターンになりますが、ハンカチとしてだけでなくポケットチーフとしても使える感じかな・・・と。
上品なパッケージには、ハンカチのケア方法や感謝の気持ちが記載されています。
こういった細かな気遣いも女性ならでは。
良いクオリティの物を消費的に使うのではなく、大切に長く愛用してもらいたいという哲学を感じます。
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今日の気になる↓
Gantier1892(ガンティエール1892)のアンライニングペッカリーグローブ。
CAUSSE創業家が新たにスタートしたスモールコレクションの看板モデルは69,300円。
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