サイゼリアの秘密??

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オンライン担当の西出です。

出張の飛行機の中は本当にやることがなく、寝られない場合と映画のラインナップがはずれな場合非常に暇なので、いつも手軽に読める本を持っていきます。
消灯されると機内が暗くなりますので、基本的にはiphoneに入れたキンドルで読むことが多いですが、今回は久しぶりに購入した書籍も一冊だけ持っていきました。
それがトップ画像の本、『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』です。

今やだれもが知るイタリアンファミレスである「サイゼリア」、その成功の秘訣や一貫したビジョン的なものを解説している本ですが、これは飲食業界のみならずどの業界でも成功するために持つ必要があるビジネスマインド的なものがわかりやすく読みやすく書かれている秀作でして、自分たちのビジネスに考え方を応用することで現状を打破できるような気になれる最高の自己啓発本でした。

“自分たちの店が利用されるシーンはどんな時か?というのをまずベースに考え、それに合わせて料理の味付けを変える”であったり、“料理の品数ではなく、使用する素材の数を意識する”であったり、提供される料理以前のところを徹底的に考えて最適化するマインドが大事にされています。
(アパレル的には、店に合った、且つお客様の求めるテイストの洋服を用意するであったり、むやみに洋服の品数、バリエーションを増やすのではなく、着回しの効くアイテムをメインにラインナップするというところでしょうか?)
その究極が本のタイトルにある“おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ”なんでしょう。
あくまでも味の評価を下すのはお客様であり、作り手のエゴではないというなかなか料理人として言い切れないことをスパッと言っている潔さが際立ちますよね。

私たちアパレル業界では商品は大きく分けて4つのカテゴリーに分類されるといわれています。

①「恰好良くても売れない商品」
②「恰好良くて売れる商品」
③「いまいちだけど良く売れる商品」
④「いまいちで全く売れない商品」

全て売り手の主観が商品を評価しているように感じられますよね・・・。

サイゼリア流の考え方に当てはめると、②と③は「売れているから格好良い商品」、①と④は「売れないので何か問題のある商品」という感じでしょうか。
(gujiのラインナップでいうと、私の大好きなLARDINIのサルトリアラインは①、通常のラインやニットジャケットなどは②、TAGLIATOREは②、みたいな感じでしょうか。自分たちが良いと思っているものだけを仕入れていますので、基本的には①か②になるはずです・・・。)
そこには価格面や好みの違いが激しく評価されるなど様々な要因があると思いますが、自分たちの店のポジション、使用目的を考えつつ商品をラインナップすることで②と③の層を厚くする、そうすることで店の売り上げを高めていくべきであると。

バイイングに同行することが多くなり、いろいろな物がデザイナーさんの思いやこだわりから生まれていることがわかります。当然ですが、皆さん良いと思って作っているわけなので、その中から自分たちのお店に合ったのもを選ばなくてはならない。そこには個人的な趣味嗜好も勿論反映されますが、やはり店として期待されているものを選ばなくてはならないということです。

上記のことがすべてではないですが、40歳を目前に迎えるころにはいろいろ経験して考え方がややこしくなりがちな中で、一貫した哲学のもとシンプルに考えるということを教えてくれたということで、凄くためになりました。
とはいえ、私たちのような店がより強くなって生き残るためには、①「恰好良くても売れない商品」、これを店の雰囲気や接客対応などで②「恰好良くて売れる商品」にしてしまうパワーが必要ですよね・・・。

深みのある大人になれるよう頑張ります・・・。

オンラインスタッフによるインスタアカウント↓久々にサイゼリア行こうかな・・・。
@guji_ginlet
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