最終日はパルマの2ブランド、Rota(ロータ)とGianfranco Bommezzadri(ジャンフランコ ボメザドリ)
オンライン担当の西出です。
今回の最終目的地はパルマ。
イタリアでも有数の食の都であり、芸術も盛んで落ち着いた街になります。
訪れるファクトリーは午前中はRota(ロータ)、午後はGianfranco Bommezzadri(ジャンフランコ ボメザドリ)というタイトなスケジュール。
同じ街を本拠地にしているブランドなのでこのスケジューリングが可能だったんですが、朝は8時にホテルを出発しまして時間を多めに確保できるように努めています。
午後からはGianfranco Bommezzadri(ジャンフランコ ボメザドリ)。
Rotaも同様なんですが、サルトのテクニックを最大限に活かしたものづくりが特徴のブランドです。
サルトのテクニックとは型紙や縫製、アイロンワークなどいろいろなんですが、特に重要なのがアイロンワークであり、アイロンで生地を動かすことによって立体的な着心地が生まれます。
それをどのレベルまで保つか。
その考え方がブランド毎に違い、上記の2ブランドは非常に多くの工程でアイロンを用いています。
価格を決める要素として
①生地など原材料の価格
②職人の工賃(人件費)
③諸経費
④生産数
というのが一般的な計算になりますが、つまるところ
・多くの職人で少ない量を時間をかけて仕上げる
・少ない職人で多くの量を短時間で仕上げる
の違いになります。
大量生産ブランドは後者、RotaやGFBは前者となりますので、「そら高いわ・・・」なんですが、だからこそファクトリーに赴いてクオリティを確認するという作業が必要です。
今回の出張は主にファクトリーを巡ることが目的でしたが、非常に有意義なものになったと思います。
お伺いしていると「最近ほとんどの販売店は工場まで見学にこない」そうで、それは様々な事情があるとはいえどうなのかな・・・と思っています。
もちろん、ファクトリーから撮影禁止と申し伝えられることもありますし、実際メゾンブランドを生産しているところも多いので守秘義務的なものも絡んできます。
10〜20年くらい前は視察がちらほらあったそうで、その時は今のように発信するメディアは限られていたにもかかわらずだったので、より店頭でお客様に本質的なものづくりを伝える必要があったんでしょう。
今は(私たちもその傾向がないわけではありませんが)、直接的な?インスタントなプロモーションの比重が大きくなっているように思います。
本質的なものづくりよりも、誤解を恐れずにいうと「写真による映え」これを重要と考える時代になっているのかもしれません。
確かに、良い製品をより良い画像や映像でお客様にお伝えするのはとても重要なことだと思います。
ですが、実際に作られている過程を見ずに画面越しのコミュニケーションが最重要視されるというのはおかしいと思いますので、私たちは現地に赴いていろいろなことを感じるようにしています。
実際に見てきて出てくるアウトプットがそれかい・・・汗 となるかもしれませんが、その辺りはご容赦いただくとして、バイヤーやPRチームを始め、お客様と接する販売員全てに情報だけでなく臨場感・空気感が伝えられるように日本に戻って取り組むつもりです。
gujinetwork!では何度かに分けて公開する予定ですので、お時間がありましたらチェックいただければと思います。
撮影が1カメでピンマイクも使用していないので見づらかったりお聞き苦しい音声になってしまうかもしれませんが、本物のイタリアをお伝えしたい一心ということで、よろしくお願いいたします・・・!!