出張報告 25FWプレ展示会
皆様、こんにちは。
グジアシスタントバイヤーの前澤です。
僕たちsalotto di gujiでは、基本的なテーマとして『エグゼクティブをもっとお洒落に!』という、ビジネスシーンにおけるドレススタイルを提案しています。
ですが、スーツ離れの昨今で逆風の中で、どういうドレススタイルを提案していったら良いのかいつも自分に問いかけています。
こちらのblogでも何度もお伝えしておりますが、代表の田野のドレス・クラシックファッションを発展・継承していきたいという想いは、僕も同じでして、微力ながらも盛り上げていきたいです。
今シーズンsalotto di guji名古屋店がオープンし、“ニュークラシック”をテーマに掲げ、僕自身が店頭に立たせていただいており、よりドレスファッションを楽しんでいただきたく思っております。
今回の仕入れでも、軸はブラさずにそういう想いを持って同行させていただき、ピックアップしてきました。
まずは、salotto di gujiの中心となるRING JACKET(リングヂャケット)ファクトリーで縫製するgujiオリジナル。
gujiの全体の仕入れでも、毎シーズンいち早くファブリックミーティングをし、生地を決めていきます。
基本的に1着ずつのオーダーではなく、生地一反ベース(20着弱)でのピックアップになるので、厳選に厳選を重ねて選んでいます。
秋冬の風物詩となっており、僕たちの愛するFOX Brothers(フォックスブラザーズ)謹製“CBT5”は、やはり欠かさずピックアップ。
価格が高くなってはおりますが、やはり良いものは良いということで、来年もなんとか展開致します。
春夏シーズンで展開している、パッチポケットスーツ(セットアップ)。
スーツスタイルをもう少しカジュアルに楽しんでいただきたく、来年は秋冬シーズンも展開。
ZEGNA “CASHCO”、FOX Brothersなどバリエーションも豊富に揃える予定です。
その中でも凄く良かったのが、こちらのLANIFICIO ROGNAという新しい生地メーカー。
詳しくはまたお伝えいたしますが、色気があり、絶妙なカラーが最高でした。
乞うご期待下さいませ!
インポートでは、GIANFRANCO BOMMEZZADRI(ジャンフランコ ボメザドリ)に行かせていただきました。
GIANFRANCO BOMMEZZADRIのスーツやジャケットは、スタッフからの支持も厚く、個人的にもファンであるブランドの一つです。
某ビックブランドのOEMも担っており、クラシックなんですが、ほんのりモードな香りのする雰囲気が堪らなく好きなんです。
僕が名古屋に転勤してくる前日、京都店での最終出勤日にオーダー会を開催し、特に思い入れの強いブランドになりました。
そのオーダースーツも先日納品され、大変満足しております!
25FWでピックアップしたのは、まずは人気の高いダブルブレストのブレザー。
同ブランドのダブルブレストは、曲線を描いておりとても美しいラペルなんですよね。
ネイビーのホップサック生地をピックアップしましたが、定番だからこそ良いネイビーの色味と織りの雰囲気を吟味しています。
GIANFRANCO BOMMEZZADRIのセレクトされている生地は色に深みがあるものが多く、良い生地が多いんです。
キーカラーのブラウンやグレー、グレンチェックのジャケットをピックアップしており、同ブランドらしい少しモードな感じを提案していけたらと思います。
ドレスシャツでは、BARBA(バルバ)とGUY ROVER(ギ ローバー)に行って参りました。
数年前に課題となっていた、定番の襟型のホワイトとサックスのドレスシャツがシーズン後半になるとサイズ欠けが発生していました。
それを解消すべく、定番ドレスシャツに関しては、毎月データを見ながら追加でオーダーしていくようにしています。
定番以外となると、ドレスシャツはなかなか新しいものはないのですが、GUY ROVERで新しい襟型のレギュラーカラーが出ておりましたのでピックアップ致しました。
ここ数シーズンの傾向としても、ワイドカラーよりもレギュラーカラーが強い傾向です。
もちろん定番として、GUY ROVERのワイドカラーは展開し続けますが、新しい風も入れていかなければ、クラシックファッションはどんどん弱体化してしまいます。
ほんの少しの変化を楽しむのがドレスファッションの醍醐味だと思いますので、襟型にいつもと少し違うバランスで合わせると新鮮なVゾーンを楽しんでいただけると思います。
どうにかメンズドレスファッションを少しでも盛り上げていくためには、どういうモノやコトを提案して行ったら良いのか。
そして、発展・継承させる為に立ち止まらずに色々と考えていきたいと思います。