新しいクラシック
2025年秋冬プレ出張報告
こんにちは。 gujiの高階です。
何年ぶりのsalottoのブログの執筆でしょうか。
かなーり久しぶりです。
今は、アシスタントバイヤーでドレス担当の前澤が基本的に書いてくれています。
というのも、僕があまりドレスキャラでは無いからか、何ならドレスを分かっていないと思わせてしまうような出立ちだからでしょうか笑
この、ドレスとかカジュアルとかをばっくり分ける考えが古くなってきました。
ドレスにも色々なドレスがあり、その提案発信や店舗の色は様々です。
カジュアルは更に枝分かれしており、一括りにするのはある意味分かっていないと言われてしまうかもしれません。
僕達がいるgujiは、部類でいうとドレスなアイテムブランドが多いと思います。
とは言え、よく言うクラシックショップと括られるのは心外で、何処までも日本含めた世界の良い物のバリエーションを少しでも感じて頂き、物にある色艶を纏う事で、皆様の生活の一瞬を少しでも優雅なものにして頂きたいと思っています。
ですので、あまりクラシックやトラッドなアイテムを全面に出すMDでも無く、様々な角度からの”良い物”を提案しています!、、、の、つもりです汗汗
そんな中、ドレスと言われるカテゴリーも、いよいよ大きく変わっていくのではと今回の出張で感じました。
【新型Pコート】
僕達が企画したgaroh(ガロウ画廊)というブランドはご存知でしょうか。
様々なジャンルのクリエイター達に、これからの新しいクラシックを考えて頂き、それを商品として展開しています。
ですので、今のシルエットやディティールや着こなしとは違い、新しい概念で、今までの良い生地や良い仕立てを進化させた形で採用し、物を作りあげています。
まさに、それがリアルになってくるのではと思います。
それを大きく感じたのが、Belvest(ベルベスト)です。
今回の出張は、2025年秋冬のプレコレクションの終盤でしたので、salottoセクションで展開するブランドの仕入れはこちらのみでしたが、弊社がオープン当初から展開しているとても大切であり、思い入れのあるブランドです。
【G800モデル】
Belvestと聞くと、皆さまはどのようなアイテムを想像し、イメージをお持ちでしょうか。
イタリア生まれの、マシンメイドのテーラードの最高峰と言われ、超有名のなラグジュアリーブランドであるH社やL社のスーツやジャケットを今もOEMで製作している、僕達の扱っているジャケットブランドではトップオブトップな存在です。
【LIGHT WEIGHTモデル】
特に肩の丸みを感じる作りこみは、他では真似できない流行に左右されない大きな特徴の一つです。
裁断からプレスまで一つずつ職人が丁寧に仕上げ、マシンメイドと言っても、機械に全て任せず、それを手作業で行います。
だからこそ、副資素材を抜いたライトな着心地でありながらも、形を崩さない構築的な立体感を作り上げます。
このような作りや素材は僕達の業界ではトップと言っても良いでしょう。
そのBelvestも、この大きな武器を遺憾無く発揮しながら、概念を進化させていこうとしています。
【BALAMACAN COAT】
ジャケットは勿論、コートやブルゾンや単品パンツのバリエーションを増やし、ドレスでもカジュアルでもない、ここにしかないアイテムを作って来ています。
クラシコ イタリア協会でも確かな地位を確立していた同ブランドですが、PITTIのメイン館に設置されていたクラシコブースも今は無くなり、Belvestも新たなスタートを切り始めました。
弊社もクラシックの継承発展、何よりも業界を少しでも盛り上げたい思いがあります。
今迄の考えだけでは、それは厳しくなると思います。
新しい感覚、新しい価値、新しい創造を持ち、10年前とは明らかに違う今に対して、どのような商品群での提案発信が必要なのか。
【JACKET IN THE BOXモデル】
反面、今迄築き上げて来た商品もしっかり展開は続けて行くことも重要です。
新しい発信があるからこそ、従来のアイテム達もまた違った見栄えになり、自然と着こなしも変わってきます。
元々、Belvestはタイドアップでしか着用出来ないアイテムではありません。
タイドアップスタイルが何処よりもカッコ良く、どのジャケットブランドよりもエレガントに見えるからこそ、そういった固定概念が生まれてきているわけですが、では、それ以外にどのようなアイテムとの合わせが良いのかなど、スタイルの幅を広げる瞬間に、まさになってきたのではないかと思います。
どの時代になっても、「良いもの」という立ち位置は変わりません。
では、それを今後どのように広げていくのか、、、
各社周り、今回の仕入れはそんな動きをすごく強く感じました。
新しいクラシックを作る
garohのコンセプトですが、以前から考えていた更に新しい構想がより現実化して来そうです。
ワクワクも大きい反面、やはり移り変わりは安定しないので賛否も出ますし、不安も正直あります。
弊社としても、動きを変えて行く必要があるように感じます。
1月の今回のイタリア、ミラノ出張はスタッフは僕一人で、あと通販担当のボスの西出とで行ってきます。
その答えを探して来たいと思います。
2月からのメイン展示会でもまたご報告出来たらと思います~