新しいドレススタイル
GIANFRANCO BOMMEZZADRI(ジャンフランコ ボメザドリ)
皆様、こんにちは。
gujiアシスタントバイヤーの前澤です。
本日はイタリアはパルマの雄、Gianfranco Bomezzadri(ジャンフランコ ボメザドリ)をご紹介致します。
僕が同ブランドに出会ったのは、弊社に入社し、paideia(パイデア)というレーベルで展開していた時で、ヴィンテージ素材をイメージして、フルキャンバスで仕立てられるコレクションに衝撃を受けました。
もちろん見た目もカッコ良いのですが、着るとバシッときまり、テンションの上がるジャケットに感動したのを覚えております。
そして、弊社ドレスセクションのsalotto di gujiでGianfranco Bomezzadriネームで展開することになり、確固たる地位を築いておりますが、個人的にも本当に良く着用する大好きなブランドです。
他のジャケット専業ファクトリーと比べると決して有名なブランドではないと思いますが、実は1957年にファクトリーを開いたという長い歴史を持っており、また名だたる有名ブランドのOEMも請け負っており、その実力はお墨付き。
長い歴史を持ちながらも、決して派手なプロモーションをせず、知る人ぞ知る存在として職人気質のファクトリーを守り続けています。
イタリアのジャケットと聞くと、ナポリ仕立ての柔らかいものか、ミラノ的な構築的なものかに大きく分かれますよね。
Gianfranco Bommezzadriはそのどちらでもなく、北イタリアらしい端正さと程よい軽快さを兼ね備えた仕立てが特徴です。
また、男らしさがしっかり出るジャケットだとも思っておりまして、形が美しいだけではなく、肩の強さで威圧感や安心感を生み、胸からウエストの立体感 で、身体のラインを自然に引き立て、動きやすさとフィット感が見た目と着心地の両立させております。
Gianfranco Bommezzadriは、このバランスを絶妙に保ちながら、余計な装飾をそぎ落としたミニマルな男らしさを表現しています。
僕自身着てみて感じたのは、「軽いのに大人の迫力が出る」というところ。
柔らかさを前面に出すブランドは数あれど、Gianfranco Bommezzadriは軽さの中にしっかりした構築感があります。
そして、ほんのりモード感のある仕上がりが僕が気に入っている最大のポイントです。
「ほんのりモード」というのは、クラシックとモードの間にある絶妙なバランスでして、きちんと感がありながら、都会的でエッジが効いています。
Gianfranco Bommezzadriのジャケットは、その“さじ加減”を自然に表現できる稀有な存在です。
このほんのりモードな香りのする同ブランドだからこそ、新しいドレススタイルを体現するのに良い塩梅だと思います。
26SSシーズンの話になりますが、よりドレスファッションを楽しんでいただけるように、少しモデルの修正をしようと考えています。
ビジネスだけのドレススタイルだけでなく、ファッションとしての新しいドレススタイルをご提案できればと思っておりますので、乞うご期待下さいませ。
Gianfranco Bommezzadriのコレクションはこちらから