26SSオリジナルスーツコレクション。
guji(MADE BY RING JACKET)




皆様、こんにちは。
グジアシスタントバイヤーの前澤です。
本日は、2026SS guji(MADE BY RING JACKET)のご紹介です。
26SSのguji made by RING JACKETは、色の選び方に微妙な変化が見られます。
主軸となるのは、従来の濃色ネイビーではなく、浅いネイビーやブルーやインディゴ調のようなカラー。
そしてベージュやブラウンといったカラーが加わり、季節感と柔らかさ、トレンド性も意識した構成となっています。
生地の組織もフラットな無地だけでなく、フレスコやマイクロヘリンボーンなど、織りによる奥行きを持たせたものが多く、近くで見て初めて良さが分かる素材が揃います。
着心地は軽やかでも、見た目は軽過ぎずシュッと見える、そのバランスこそが26SSの生地選びの核心です。
まずご紹介するのが、Ermenegildo ZegnaのTROFEO マイクロヘリンボーン。
TROFEOはゼニアの中でも特に繊維の細さと均一性に優れたスーパーファインメリノを使用したシリーズでして、極細の繊維による 滑らかさ・柔らかさ・高い復元力 を特徴としています。
このマイクロヘリンボーンは、ヘリンボーン柄を極限まで細かく織り上げたもので、遠目には無地のように落ち着いた印象でありながら、近くで見ると微細な陰影が立体感を生みます。
これにより無地以上の奥行きある表情が得られ、着用時の高級感と品格が際立ちます。
タッチはしっとりと滑らかで、肌触りの良さが際立ちます。
同時にTROFEO原毛由来の反発力があるため、仕立て映えも非常に良く、肩・胸・ウエストの立体感が自然に形成されます。
軽さという点では極薄素材には及ばないものの、 春夏でも着用に堪える通気性と快適性 を持ち、シーンを選ばず活躍できる万能素材です。




Ermenegildo ZegnaのISLAND FLEECEはイタリア生地でありながら、どこかイギリス生地を思わせるハリとコシを備えた、非常に個性の際立つ春夏素材です。
フォークランド諸島の冷涼な気候で育った希少な羊毛は、繊維自体に強さと弾力を持ち、柔らかさ一辺倒になりがちな伊生地とは一線を画します。
タテ・ヨコ48番双糸による高密度な織りは、生地に明確な骨格を与え、仕立てた際には端正で立体的なシルエットを形成します。
そのため、着用感は軽快でありながらも、芯のある安心感があり、まさに英国調の構築性を感じさせます。
一方で、仕上げはErmenegildo Zegnaらしく非常に滑らかで、肌触りはソフト。
ここにイタリア生地ならではの上品さと着心地の良さが加わります。
通気性や機能性にも優れ、春夏でも快適に着用できる点はもちろん、シワになりにくい生地のためビジネスシーンで活躍し、移動の多い方にもおすすめな汎用性の高さも魅力です。
イタリアの感性と英国的なハリ・コシ、その両方を高い次元で融合させた生地、それがISLAND FLEECEです。




僕たちの春夏生地の代名詞といえば、DORMEUIL社のSUPER BRIOであることは言うまでもありません。
もう何年もオススメしているのですが、個人的にも本当に大好きな生地でずっとオススメし続けたい生地の一つです。
ウールにキッドモヘアを高い比率でブレンドした贅沢な素材でして、キッドモヘアとは生後間もない山羊の毛なのですが、モヘアの中でも特に繊維が細く、強靭さ・光沢・ドライな質感を兼ね備えています。
この素材を用いることで、ウール単体にはないシャープな張りと、独特の清涼感が生まれます。
空気を含みやすい構造故に通気性が高く、春夏に爽快な着心地が得られるのが最大のポイントです。
た目はややハリのあるドライタッチで、微細な光沢感が生地表面に現れます。
この光沢は嫌みなテカリではなく、モヘア由来のクリアで上品な光なので、単色でも豊かな表情を見せてくれます。
また、ハリがあることでシルエットがきれいに出るため、立体的な仕立て映えも抜群です。
今シーズンからグレイッシュなブラウンと浅めのネイビーが仲間入りし、5色展開に。
しかもダークネイビー以外は別注色になりますので、是非ともお試し下さいませ。




僕たちの愛するFOX BROTHERSのフレスコは、英国生地の伝統を受け継ぎながらも現代的な機能性を追求した素材です。
フレスコとは太番手の糸を平織りすることで、 糸と糸の間に“空気の層”を生む構造 を指します。
この空気層が熱を逃がし通気性を高めるため、真夏でも清涼感が損なわれません。
また、強撚糸の反発力によりシワがつきにくく、長時間の着用でも シルエットが崩れにくい 点も大きな特徴です。
FOX AIRは通常のフレスコに比べてやや柔らかさを強調したバージョンで、ドライな質感とふくらみのバランスが絶妙です。見た目はマットで落ち着いていながら、近くで見ると粗目の織りが表情を豊かにし、遠目には上品、近くでは素材感を楽しめる生地です。
インディゴ調のネイビーも非常に雰囲気のある色味で、気分を上げてくれる仕上がりです。




VITALE BARBERIS CANONICO(以下VBC)のトロピカルウールは、春夏素材に求められる軽さや通気性を備えつつ、生地としての芯をしっかり残している点が最大の特徴です。
平織り組織によって空気を含みやすく、蒸れにくい一方で、打ち込みを極端に落としていないため、仕立て上がりの輪郭が非常に明瞭で、軽快でありながらスーツとしての端正さを失いません。
糸は過度に強撚せず、ドライすぎないタッチに仕上げることで、トロピカル特有の硬さを抑え、ウール本来の滑らかさを感じられる質感を実現しています。
ピンストライプの表現も繊細で線の主張は控えめ。
遠目には無地に近く、近づくと初めて柄が浮かび上がるため、視覚的な軽さと知的な印象を両立します。
適度な張りがあるため、着用を重ねても輪郭が曖昧になりにくく、シワの戻りも早く、移動や長時間着用後でも清潔感を保ちやすい点も実用面での大きな強みです。
VBCのトロピカルピンストライプは、軽さ・通気性・品格・耐久性のバランスが非常に高次元で成立した素材でして、春夏の主力スーツとして、流行に左右されず長く着続けられる、まさに「完成された定番」と言える生地です。

