フレンチネクタイ。
ATELIER F&B(アトリエF&B)
こんにちは。
gujiアシスタントバイヤー前澤です。
本日はATELIER F&B(アトリエF&B)について執筆させていただきます。
イタリアのネクタイブランドが僕たちのスタイルの中心にいるのは、もはや言うまでもありません。
salottoでもたくさんのイタリアネクタイブランドを展開しており、セッテピエゲやハンドロールといった職人技、素材の艶や色彩の豊かさなど、素晴らしいネクタイのラインナップぬなっております。
しかしそのなかにあって、フランスのAtelier F&Bは異彩を放つ存在です。
同じ“クラシック”を語りながらも、どこか香りが違います。
一見クラシカルでありながら、どこかしらに軽やかさ、洒落っ気、そして“遊び”が感じられ、そんな不思議な魅力を纏ったブランドです。
Atelier F&Bは、フランスにアトリエを構えるネクタイ専業ブランドでして、そのルーツは高級メゾンのためのOEM生産にあり、いわば長年にわたり名だたるブランドの為に腕を磨いてきた職人集団です。
やがて自らの感性と技術を活かしたオリジナルブランドとして立ち上げられたのが「Atelier F&B」。
クラシックな仕立てを基軸にしながらも、フランスならではの色使いや素材感を前面に出すことで、イタリアブランドとはまた違う良さのある存在となっております。
色はあくまで落ち着き、艶も控えめですが、光を受けたときの立体感や深みは驚くほど豊かで、見る角度で表情が変わります。
ちょっとお茶目で新しい印象のデザインが垣間見えるのも、このメーカーが100年近く続く理由で、フランスのBCBGの文化やお国柄がはっきりと出ているように思われます。
コントラストを生かす合わせ方が映え、ダークグレーのスーツにシャンパンベージュなど、
クラシックでありながらひとさじの緊張感をもたらしてくれる、その微妙な差し色の妙こそが、フランスのエスプリです。
同じスーツ、同じシャツでも、タイの選択で人の印象は大きく変わります。
イタリアブランドが色気に対し、フランスブランドは静かな品格を感じます。
どちらも大人の男性に必要な要素であり、
その日の気分やTPOで選び分けてこそ、スタイルは完成するものだと思います。