2024年秋冬 実りある出張へ②
パリ出張報告‼︎
こんにちは。 gujiの高階です。
前回の『2024年秋冬 実りある出張へ① ミラノ出張報告‼︎』はご覧になられましたでしょうか。
前回もお伝えしましたが、今回は1人旅。
そして、パリでのダイレクト仕入れが多いのが現状ですので、ここからが本番です。
と言うことで、深夜にパリに到着し、次の朝9時から活動開始です!
ミラノもパリは日本とは違い、朝の9時や夜の18時以降などは、なかなかアポイントは取らせてもらえません。
基本的には10時から17時までかなと…
ですが、ランウェイや限られたところであれば別です。
パリの初日は、COMME des GARCONS SHIRTのミニランウェイからになりました!
前回の春夏シーズンも見ることが出来ましたが、COMME des GARCONS SHIRTはショールームでミニショーとしてのみのランウェイで、他の同ブランドの別セクションほどの派手さはありませんが、コンパクトなコレクションですし、リアルクロージングに近く、とても分かりやすい内容です。
今回は、ミニマルで色使いもシックで、Quiet Luxuryがトレンドな世の中ですので、その中でもメッセージ性は強く、とても良いショーでした!
こう言ったショーは、リアルクロージングなスタイルと言うよりは、メーカーの”私達はこれがあなた達に伝えたいことです”というメッセージが込められていますので、色の使い方や、アイテムの合わせ方、また世の中に何を伝えたいのかなどなどデザイナーにとっては、限りなく大切な場です。
“白から逆算の考え”=”スピリチュアルワールド”というのが大きなテーマになっていて、白色のアイテムをGARCONS SHIRTなりの解釈で表現しています。
また、こう言ったメーカーから貰ったアイテム達をgujiでどのようなテーマで表現するのかがとても大切になってきます。
僕としては、セレクトショップをしている以上、メーカーの考えはベースでありながら、弊社としての色であり、弊社が何を伝えて行きたいのかを考えてセレクトします。
勿論、実売がベースですが、お客様に伝えたいトレンド性や洋服の面白さやbalconeがやりたいことなどなど。
それは、バイヤー次第でも変わることではありますが、僕はメンズだけでなくレディースも見てます。また、弊社が仕入れはしていないブランドでも、展示会に足を運ぶことを意識していますので、その僕が見ている全体感から判断したことにはなりますが。。
そんなことを、部下である現状のバイヤー達や次なるアシスタントバイヤーには伝えているつもりですが、そこからは自分達次第ですので、ここからはあまり口を出すことでは無いですよね。
この考えは、セレクトしているどのブランドにも言えることなので、そんなこと考えて仕入れてるんやなと思ってguji.ring.bigliettaに並んでいる商品達を見て頂けたらと思います。
続きまして、SERAPHINです。
高級レザーですよね。
このブランドはフランスでも最高峰のレザーアイテムを提供し続けています。
いつもは、PITTIでオーダーをしていましたが、コロナにより海外に行けませんでしたので、前回の春夏から現地のパリでオーダーをしております。
価格は上がっていますが、それ以上に見える物を提案してくるのがこのブランドの凄さで、それをどう提案発信するかは、お店それぞれです。
昔、Coletteというセレクトショップがパリにありました。
この店は、僕にとってはとても刺激を貰ったショップでした。
テイストなどの固定概念を捨て、”良い物は良い”と伝えていて、作り手の趣味嗜好も感じ、入店していて楽しくなるお店でした。
僕の中では、この感覚がベースにあります。
そのColetteでSERAPHINがズラっと並んでいたのですが、その圧倒的なバリエーションと様々なテイストのブランドの横並びに並んでいたコンテンポラリーな感じは、ブランド自体も活きてますし、単純に凄くカッコ良く見えました。
gujiもいつか、このブランドをズラっと並べれるような店舗になれば新しい世界観が出てくるかもしれないなとか思っています。
ラグジュアリーとモダンが詰まったブランドですので、2024年春夏からのSERAPHINに再び期待してください!
2024年から開始するhusbandsparis。
このブランドはビスポークがベースにあるブランドです。
左岸にある小さな店舗は、この時期は展示会場となり、コンパクトなコレクションからも、強い発信を感じます。
ベースはフランスのクラシック。
生産はイタリアなので、イタリアの良さも融合したコンテンポラリーなブランドです。
僕としては、様々なジャケットやパンツ、コートを着てきた方達に手を取ってもらいたいと思っています。
新しさ、懐かしさ、物の良さ、全てを感じてもらえるのではと思います。
細身のシルエットがまた注目されてきていますが、スリムと言う細さではなく、セミフレアやストレートな細さが次なるスタイルです。
このブランドで是非色々感じでみてください。
夜はマリアさんご夫婦と会食し、目の前の席には、COMME des GARCONSのあの川久保怜氏がいてびっくりしました、、汗
そして、2日目はLEMAIRを朝一から見に行くことが出来ました。
このブランドは、以前から注目しており、何度か門を叩きましたが断れていました。
とうとう、その門が開きそうです。
クリーンでエレガントで、クラシックでトラッドでモードでと、色々な目線が詰まった、究極のベーシックなブランドに感じます。
弊社の代表田野のスタイルもそうですが、ドレススタイルでも特別難しいことをしていません。
その代わり、紺色に対する強い拘り、脇役であるチーフへの気分、その他のベーシックなアイテムへの強い思いがあります。
それは終わりの無い、究極のベーシックへの追求に感じます。
僕自身は、gujiにはこの”究極のベーシックへの追求”がこれからもずっと大きなテーマだと思います。
このブランドからもそれを感じます。
そんな提案をしていけるのであれば発信していきたいと思っています。
そして、いつもお世話になっているma’ry’ya。
もう何年の付き合いでしょうか。
メンズから始めて、レディースも始め、今や無くてはならないブランドです。
変わらないマリアさんらしさのあるデザイン、軽さを感じるニットの素材、ジェンダーレスを感じるスタイルの発信や、何よりも物にまで出ている優しさはこのブランドの大きな特徴でしょう。
今や、お客様にもファンが多くいていますが、ニットアイテムの着合わせの新しさをいつも感じます。
アンサンブルというか、様々な着合わせがとても勉強になります。
ma’ry’yaも難しいことは提案しません。
こちらも”究極のベーシックの追求”に感じます。
レディースよりなデザインですので、メンズでのセレクトは限りはありますが、弊社bigliettaにとっては最高のベーシックを提案していけるブランドです。
balconeの名付け親でもあるマリアさん。
今後もながーーいお付き合いになりそうです〜
他にも様々なブランドに行ってきましたが、長過ぎてしまうので、画像で、、、
やはり、世の中はジェンダーレスの色は濃くなってきています。
また、スポーツなテイストよりも、クラシックな要素を見直しています。
レディースでも、メンズのクラシックは適用されていにます。
新店舗である名古屋では、ジェンダーレスも感じるような見栄えを出来ればと思っています。
2日だけのパリでしたが、朝から晩までとても濃い出張でした。
時間に追われながらも、ふと立ち止まって空を見るとパリの空の下にいることに不思議な感覚になりました。
そんな感覚も1人だけの出張だからこそ感じれたのかもしれません。。
全ての展示会を周り終えた時の達成感は、懐かしいような新しいような、凄く清々しい思いでした。
大好きな日本へ帰ります〜
次は、『2024年秋冬 実りある出張へ③ 番外編!?』を近々書きたいと思っていますので、お楽しみに〜
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