『gujiの縁側』
現代のプレッピーって!?
バルコーネブログは初の担当となった私。
現在はguji大阪店の店長をしておりまして、普段はsalotto di guji ブログをアップすることも多いんですが、それもそもそもの私の経歴によるところも・・・
この業界のスタートとなった何度も当ブログにも出て来ているセレクトショップS社時代はドレスカテゴリーの担当でしたが、そこからスタートしたキャリアは某著名カミチェリア「L.B.」の日本輸入元や高級クラシックニットウェア「M」、ラグジュアリーブランド「 B.C.」と移り変わり、その後ハービスプラザの当時地下2階のsalotto di guji へと移り変わりました。
ということでどちらかというとクラシック界隈やメンズドレスウェア目線が強い私から見たbalcone di guji って!?を切り口に本日はつらつら・・・といってみたいと思いますのでお付き合いくださいませ(願)
いきなりですが!なにやらプレッピーが気になるそうです。
というのも数年前からエッセンスとして加えられていたアメリカンのスパイスが熟成されて、トラッドやプレッピーの要素がいよいよ盛り上がってきたらしく。
私の私物の書籍が2冊。
左は1981年刊行のこの手のジャンルでは知られた名著で、知る限り再版されていなければちょっとしたプレミアがついているとかの代物。
対する右は2011年刊行の前者の続編というスタンスで生まれた現代版のスタイル指南書。
そう、キーワードはPREPPY(プレッピー)です!
まぁ、この本自体は実はガイドブックでありながらもちょっとプレッピーを皮肉ったような半分は遊びで書かれたものですのであまり本気で読むのはいけませんが(汗)・・・
クラシックファッションと切っても切れない縁のはずのプレッピーが ストリートファッションやカジュアルスタイルの中で再燃し、それらを知らない世代が楽しむ、そんな気分が今年のバルコーネの品揃えでも見られます。
「KOLOR」。
どっから見てもプレッピーです。
ディテールやサイジングなど往年と違うのは当然のこと。
それでも紛れもなくプレップな香りがプンプンします。
ということはスクールやスポーツといったライフスタイルが背景から感じ取れる・・・という事。
ん〜(惚)♡♡♡
この手のカリスマ!巨匠が率いる RALPH LAUREN(ラルフ ローレン)のヴィジュアルイメージをチョ〜っと拝借してみました(焦)
やっぱりファッションに携わる人間たるもの、この世界観にはホントにそそられます!
東部エスタブリッシュメントやWASP(ワスプ)と呼ばれるクラス層のライフスタイルが表現される RALPH LAURENのヴィジュアルは流石と思わせられる完成度で 私たちがショップ内やショーウィンドゥ、広告などなどを目にした時に ロゴやブランド名を認識せずとも「 ラルフ!」と感じるその事こそがココの凄さ。
ファッションよりも「ライフスタイル」を売っている稀有なブランド・・・
そんなのって GIORGIO ARMANI、川久保玲 あとは・・・?? ってくらいなカリスマですよね。
よく考えればイメージフォトを見ている時もウェアを見るというよりも モデルや背景や小道具、そしてそれらが織りなす物語を見ているという方が正解のような気さえします。
あ〜、カッコ良すぎます(美)
そして、このスタイル・・・ 「KOLOR」着用の弊社スタッフと比べると(汗)(汗)
いや、それは致し方ありません(納得)
ちょっと間違えれば 私そちらの趣味はありませんが 抱かれても良いかも!?と錯乱させるだけのパワーがあります??
そんな RALPH LAUREN、間も無く開幕の平昌オリンピックの公式ユニフォームのデザイナーでもありましてこちらもなかなか見どころたっぷりのデザインで話題のようです。
思わず
USA!USA!USA!
と言わせるだけの何かがありますよね〜
脱線が過ぎました(汗)・・・
と、私のようなメンズドレス側の人種からしたらトラッド、プレッピーとは先述のようなもの。
けれど全く違ったベクトルから見たプレッピーを balcone di guji では今シーズンたくさん感じ取る事が出来ると思います。
レジメンタルタイも一枚仕立てにして ゆる〜く巻いてみたりも面白い着こなしを生みますし・・・
チルデンセーターのレタードやブレザーのワッペンそして金ボタン。
こういったディテールもプレッピーではお馴染みのものですが、見慣れたソレとは違ったアプローチですし そういった柔軟な解釈が「今」のプレッピーかもしれません。
校名やクラブの名称・・・ではなく! 謎のおばさん???
プレッピーを代表するモチーフのひとつマドラスチェック。
そういえばオフィシャルプレッピーハンドブックにはピンクとグリーンはプレッピーには外せない重要なカラーだとか書いてありました。
今期ピンクが要注目という辺りにもプレッピーとの密かな関係性があるのかもしれません・・・
アイビーの流れを汲むフックベントなどの正統のディテールも健在ですが、 balcone di gujiで推奨するスタイルの素晴らしい点は「自由」である事!
何よりドレスウェアで育った者としてココが大きなポイントだと思います。
ルールの上に成り立つクロージングスタイル。
その一部分を摘んで自由にアレンジし組み合わせ再構築する、というところがこのカテゴリーの醍醐味。
ブレザーのダーツや袖山のパーツの組み立てなんかも元祖プレッピーからすれば、??な遊び心かもしれませんね。
そもそもプレッピーとはプレップスクールに通う子女たちのファッションをはじめとした「生き方」のこと。
そこから抜き出した “現代版”プレッピー風 スタイルを今春の balcone di guji では色々と発見できると思います!!
はい、「風」というところがミソでして、あくまで自由にミクスチャーで楽しむというところはお忘れなく・・・
「KOLOR」以外も・・・ そして本家 guji でもプレッピーは1つの重要なキーワード。
私のような人種が balcone di guji を理解する入り口には今春は最適かもしれませんよ!?