『gujiの縁側』極私的収集物41
~続・この秋結構シャツを買っています編~
ここ数シーズンニット・ニット・ニットな気分だった私オンライン担当西出。
一度体が楽を覚えてしまうと容易には脱却できないわけでして、そろそろシャツが着たいな・・・と思いつつも、日々アイロンを当ててピシッとさせるのが面倒くさいな・・・となり、前日は「明日シャツ着よ」と思っていても当日朝になると結局ニットを着ている・・・みたいな日々が続いていました。
孟子の「水の低きに就くが如し」を原典に人の心を評した「水は低きに流れ、人は易きに流れる」をそのまま体現している私。
しかしながら、そういった日々を2シーズン(つまり一年)続けていると、さすがに「ええ加減シャツを着ないといけないな」みたいな使命感が生まれてきます。
もちろんニットも着るんですが、今まで「ニット10:シャツ0」の割合だったものを「ニット2:シャツ8」くらいに変えようと思っています。
本当にずっとシャツを着たいな・・・と思っていたんです。
でも、そんな心とは裏腹に体が言うことを聞いてくれず・・・。
ありますよね、そんなこと・・・汗
でも、2021F/Wシーズンからはそんな心身が突如整いまして、シャツ・シャツ・シャツとなっています。
雰囲気的にリラックス感の強かったニットから、ピシッとした空気感を漂わせるシャツにスタイルを変えると、周りの印象も自分の心持ちも良い方に変わる気がします。
前回の極私的収集物に続き、今回もシャツ。
購入したブランドはラップコートで人気を博しているドメスティックブランドla favola(ラファーヴォラ)です。
これは余談ですが、今シーズンは完全別注で、balconeオリジナルのコートも制作頂いています。
もう一つ余談ですが、私が始めてgujiのイタリア出張に同行した際、フィレンツェのどこか忘れたバーみたいなところで、デザイナーの平氏(当時は独立前で、セレクトショップのバイヤー&企画をされていたと思います)と腕相撲をした記憶があります。
50cmくらい高さがあるような訳の分からないグラスでビールを飲んでいた、そんな最中に突如始まった腕相撲、一見ガタイが良いので強そうに見えるかもしれませんが、見せかけの体なりの筋力しかない私は瞬殺されました。
その後、平氏は同席されていたCiseiデザイナーの大平氏に瞬殺されていたような・・・汗
皮革職人の腕力は凄いな・・・と思った夜の話。
体育会系の方特有の、酔うと腕相撲を始める・・・、芸能界のゴシップでもよく耳にします。
真っ先に思い起こされるのが伝説?になっているこの事件。
酒に飲まれた男の末路&恰好良い男性の男気ある姿が同時に見られる貴重なエピソードです。
気持ちロングポイントなカラー。
鎖骨に乗るくらいのバランスは今気分です。
クリーンですけどオックスフォードのカジュアルシャツなので、前立てがあるのも良いですね。
カフのサイズはジャスト目。
たっぷりとした・・・まではいかないですが、少しゆとりを持たせたアームの生地を袖先でキュッと引き締めており、メリハリのあるシルエットを描きます。
全体的には丸みがある柔らかなフォルムなんですが、ピッと引き締めるポイントがあると凄くエレガントに、優雅に映ります。
横から見るとこんな感じ。
ウエストのシェイプを入れず、体にラインを適度に隠すデザインになっています。
タックインしても良いですし、長めのレングスですがタックアウトしても整う絶妙なバランス。
la favolaのジャケットと合わせて着ると凄く良いんだろうな・・・という感じですが、私は当面単品使いで着ようと思っています。
もう少し寒くなると、これにカシミアのストールを巻く、そしてアウターを羽織る。
そんな感じで過ごしたいと考えています。
ちなみにこちら、私の個人オーダー分となっていますので今季は展開がありません。
来シーズン、2022S/Sシーズンにストライプ物が少し入荷すると思います。