『gujiの縁側』
2020年秋冬 gujiのストールとマフラー
こんにちは、gujiの高階です。
突然ですが、伝えるって難しいですよね〜
何年経っても思うというより、年々増して痛感しています。
というのも、、
僕はgujiの仕入れを主に任されていますが、今の時代、仕入れて来て、はいっどうぞ!というような仕入れは通用しません。
店頭の人にどれだけ仕入れの熱い想いを伝えるかは、仕入れという業務において、かなーり重要な時代です。
そして、このSNS時代。
もはや、昔の様にバイイングのことが白昼夢の様にイメージだけの世界では無く、全てがリアルで、言い方変えると筒抜けです。
それが良い悪いとかでは無く、少し隠して、まあまあ曝け出すことが、一番バランスが良く感じてもらえる気がします。
弊社でも先日、毎期スタッフだけに向けて行う商品説明会をYouTubeで撮影して放映してしまうという、曝け出しまくった取組を行いましたが、思いの外、お客様からもスタッフからも好反応でした。 個人的に出演は苦手ですが・・
ですので、、
前回の『gujiの縁側』でgujiのダウンブルゾンについて、簡潔ではありましたが、仕入れ意図を含めた説明をしましたが、今回はストール/マフラー編をお伝えしたいと思います。
出来る限り簡潔に書きたいとは思いますが、話し出すと…
最初に、、、
ストール/マフラーは流行っているのか??
この質問には正解は無いようにも思えます。。
流行ってるというより、gujiのスタイルに必要だからこその展開です。
今季は、かな〜り買って来ました。
それを1ブランドごとにご説明したいと思うので、欲しい巻物の目星をつけてみてください笑
まずは、gujiの一番の主力であり、gujiの代名詞にもなりそうなほど、年々オーダーを増やしているJoshua Ellis(ジョシュア エリス)です。
こちらの詳しい説明は、先日公開したYouTubeで見て頂くと良いと思います。
僕としては、ここのストールに出会った時の衝撃は、人生観が変わるというぐらい、ストール観が変わりました。
素材や網みの技術はさる事ながら、何よりも配色のセンスには、洋服を超える”面白さ”を感じました。
ジャンルレスなアイテム達は、全てこのシーンあのシーンとストーリーが生まれてくるようになっています。
かなりのバリエーションでやっていますので、このブランドがあれば、gujiのどのスタイルも完結すると言い切れます。
是非、吟味してみてください。
次はjoshua ellisとも比較検討されることの多い、BEGG&CO(ベグアンドコー)。
こちらは、弊社ドレスセクションのsalottoでの展開ですが、ドレススタイルだけで無く、カジュアルなスタイルまで幅広く合わせれます。
特にこちらのブラックウォッチ柄はsalotto別注で、日本ではgujiにしか置いていません。
イタリアでこのためだけに育てられた、乾燥させたとげのある植物ティーズルを使い、生地の表面を優しくブラッシングすることにより、さざなみ状の毛並みが作り出されるカシミアの素材は群を抜いています。
正直、guji展開のカシミアマフラー群の中だけで無く、他のブランドのカシミアストールと比べても、最高品質と言えます。
無地の素材感の素晴らしさや、手に触って分かる触感は、納得せざるを得ないクオリティーです。
gujiではluxeとしての立ち位置でも展開しておりますので、よりラグジュアリーを感じたい方はこちらをお勧めします。
11月末から12月末にかけて、東京、京都、大阪とサーキットでオーダーイベントを開催します。
こちらも是非期待していてください‼︎
続きまして、こちらは少しのバリエーションの展開ですが、いつも目立って止まない、andrea’s1947(アンドレアズ ディチャノーヴェクアランタセッテ)。
MILLEFIORI(ミッレフィオーリ)と言われる花柄のパターンは、イタリアの分かりやすい華を一番表現してくれると思っています。
旧式の木製の織り機で、時間をゆっくり掛けて編み込むこちらのストールは1点1点が手作業が生み出す生命力を感じます。
今季はマフラー型が出ており、展開後に直ぐに完売してしまいました。
このブランドの黄色やブルーの使い方は群を抜いています。
また、そう言った配色を得意とするブランドが表現するモノトーンも今の気分ではないでしょうか。
因みに、、僕も購入しましたが、弊社代表も持ってましたね、、笑
続いては、ウール100%とは思えない肌触りと色艶を感じるcosi(コジ)。
こちらも一目惚れして展開をスタートしたのですが、目を引かれる背景がしっかりありました。
ネパールの人口染料や電力を一切使わないプロダクションと、とても美しいテキスタイルの文化を継承することがブランドの起源です。
山羊から刈り上げるのでは無く、生え変わり時期に地面に落ちてる毛だけを拾っています。
尚且つ、手で撚って製毛しています。
完全なサスティナブルなプロダクトであり、自然に託したデザインであることが、このブランドの唯一無二を表してます。
一目惚れに理由なんて存在しないのかもしれませんが、見る目があったのかもしれませんね笑
ストールはカシミアなら良いという訳ではありません。
それぞれの素材の特性を存分に活かしたアイテムが最高の商品と言えます。
ウールの極上を首元に如何でしょうか。
まだまだありますよ〜
仕入れすぎですかね・・汗
次は、世界最古のイタリアの名門カシミア生地メーカーであるPIACENZA(ピアチェンツァ)。
こちらの生地は、様々なジャケットやコート生地などで採用されています。
BEGG同様に、乾燥させたアザミの実を無数にセットし、回転させながら生地表面を掻いてゆく技術は見た目の発色や風合いに精通しています。
1913年に、このブランドがネパールから最初にイタリアに伝えたと言われています。
と、語り出せば、凄い事だらけです。
gujiではドレスセクションであるsalottoでの展開ですが、主役になるスーツの最高な脇役に徹する立居位置は既に確立しております。
名俳優の横には必ず名脇役がいる
そんなマフラーですので、数色持っていてもよいアイテムかも知れませんね。
仕入れをしてる上でこれはっ!という新しい物に出会った瞬間って、興奮と言いますか、逆に目力が弱まる感覚になります。
店頭に並ぶイメージ、お客様の着用イメージ、スタイリングイメージ、他ブランドとのバランス、などなど目力を入れて色々なことを考えて展開をスタートするのが常ですが、そう言うものを超えた幸せな気持ちになるんです。
なんて表現したら良いか分からないですね、、笑
MONARO(モナーロ)に出会った時はその瞬間でした。
トスカーナのニットウエアーでありながら、ロロピアーナ社のカシミアを存分に使用し、少量生産ならではの優位性を感じる価格帯。
完全イタリアメイドであり、ロロピアーナのベビーカシミアは生後3-5か月の一生に一度の採取の貴重な素材。
それは、柔らかく細く艶があり、肌触りもカシミア以上に鱗が多い分、肌に刺さりません。
こんな贅沢な素材を使用しながらも、既製品の作られた整列さは無く、誰かの手編みの様なライトな編み地は凄く新鮮で、スタイリングにも肩肘を張らない、こなれ感が出てきます。
スクールマフラーの様なこの感覚は、ジャンルレスですし、誰もが好きであるあの感覚、、
これは、歳を取ってきたからなのか、ググッと何か懐かしい感覚でもあるような、、
垂らしても、スクール巻きにしても、それぞれの表情を必ず懐かしめる⁉︎楽しめるはずです!
今季のかなーり推しブランドです‼︎
まだあるんです〜笑笑
良い物は尽きないですね、、
こちらはbalconeで展開のNorlha(ノラ)。
とは言っても、あの COMOLI(コモリ)×Norlha(ノラ)とのアンサンブルでのオーダーですので、1型1色のみの展開です。
チベット産のダウンと呼ばれるほどの、1頭につき100gしか採取出来ない、カシミアに匹敵するヤク100%の高級素材。
ヤクの特質的に毛にうねりがあり、カシミアと比べ圧倒的に保温力が高く、そのクォリティーは多くのメゾンブランドを手掛けるほどです。H社とか…
このボリュームとこの風合いは先に述べたストール達とは一線を画します。
COMOLI×Norlhaとのアンサンブルでの着用がお勧めですが、こちらは、画像の様にグルグルと巻くのがお勧めです。
このボリューム感が、balconeのストールスタイルを表現していると思っています。
最後です。
最後はbalcone一推しの新規ブランド、THROW(スロー)です。
このブランド、凄いんです。。
包まれ感と言いますか、まるで誰かに抱きしめて貰っているかのような心地になります。
ほんまに凄いんです。。
ブランドの起源などは、僕が語るよりもこのコラムを見て頂くと良いと思います。
このコラムに登場する山内氏、実は僕が前社に在籍していた際の先輩でもあり、バイヤーさんでした。
その後も、他の仕事などでも大変お世話になっている、めちゃくちゃお洒落な方なんです。
先日も、わざわざ京都店までご夫婦でご来店して頂きました。
決して、昔からの繋がりの忖度で展開した訳でもなく、巻いた際に別感覚を覚えました。
包まれるとはこのことかと。。
さすがは、本場は尾州産なのでしょうか。。
既に、各バイヤーさんから大絶賛されていますので、今後はかなり有名ブランドになるかも。。
兎にも角にも、一度是非巻いてみてください。
僕が伝えたいことが伝わるはずです!!
と、言うことで、かなーり長々と有り難う御座いました。
うーん、良いものは尽きませんが、オーダーし過ぎかな・・笑
でも、「良いものは良い!!」という大きなテーマの中での仕入れでしたので、この秋冬はストールは大変豊作だったというこですね笑
よく巻き方を聞かれるのですが、今季は画像のスクール巻きがお勧めです。
また、そのまま垂らすのも、とても素敵です。
お客様がどんなスタイルのイメージをしているかにもよりますので、店頭でスタッフと相談してみてください。
勿論、お問い合わせでも構いませんよ〜
また、先ほどもお伝えしましたが、これからBEGG&COのオーダーイベントを開催します。
昨年同様に、こちらも派手に行いたいと思っておりますので、宜しくお願い致します!!
お待ちしております〜
guji東京 11/20-11/24
guji京都 11/27-12/7
guji大阪 12/10-12/30
”GO TOキャンペーン”をご利用された方に配布される地域共通クーポンを弊社系列全店舗でご利用頂けるようになりました!
明日は、商品紹介です!