仕入れを回っておりますと、目を引くブランドに必ず出会います。

新規ブランド、既存展開ブランド問わず、その期に各ブランドが新しい提案企画をしてきます。

逆に、提案性を全く変えず、ブレない提案をしてくるブランドもあり、色々な意味で目を引きます。

僕が仕入れをするようになって、数年が経ち、各ブランドの色の違いもある程度把握してきまして、その色の内容も自分なりに把握してきました。

それを覆す新しい提案をしてくるブランドには、ハッと自分の決めつけや偏見に気付かされますが、やはり”変化”は目を引きます。

クラシコブームもある程度落ち着いてきた昨今、カジュアルブームが到来してきていますが、その波は間違いなく僕達の業界にも押し寄せてきています。

それに対しては人それぞれの思いがあるとは思いますが、僕個人的には、素晴らしいことだと思っています。

というのも、変化やトレンド吸収の遅いクラシコ系のブランドも、新しいことを考え始め、古き良き縫製などの作りは大切にしつつ、現代の流れをしっかり見据えて提案してきますので、バイヤー側からすると、そのコレクションを見るのが以前よりも楽しく感じております。

その中でも、一番と言って良いほど変化があったのが、BAGUTTA(バグッタ)です。

元々、イタリアでは老舗シャツメーカーで、有名ブランドです。

gujiもかなり長い間展開をしていますが、クラッシックをベースにほんのり色気や艶を感じるシルエット、ファブリックが大きな特徴で、僕達が扱っているシャツブランドの中でも、色気のあるシャツの代表格です。

このbalconeが立ち上がる際も、balconeカテゴリーで展開も考えましたが、guji本体にこういうテイストのシャツが無くなるので、guji展開にしていますが、balconeの商品とstylingを組むのはとても洒落ています。

それが、2年前ぐらいに、ディレクションが大きく変わりました。

あのパンツブランドPTを一躍有名にし、当時INCOTEX一人勝ちのパンツ前線に、そのファンをかなり振り返らせたことは間違いないと思います。

新しい発信性を持ち、現代の流れをしっかりマーケティングリサーチを行い、今では当たり前のストレッチ素材を、タブーとされてたドレスパンツに入れ、機能性を重視し、エレガントなスタイルを構築しました。

それを引率してたのが、マリオマラン氏です。

そのマリオが、BAGUTTAに電撃移籍をしたのです。

移籍してから、バグッタの良さから見出し、新たにセクションを設け、ファクトリーにも強弱をつけるようになりました。

カジュアルカテゴリー、ドレスカテゴリー、コラボなどのコンテンポラリーカテゴリーを設け、それぞれのカテゴリーを特化させました。

今迄、そのカテゴライズが曖昧だったことは事実でしたが、それを明確にし、それぞれがそれに特化した形で提案し、こちらから見ていると、一気にバリエーションが増え、提案が凄く大きくなったように感じました。

初めて見た際はかなりワクワクしたのを覚えています。。

gujiでは、そのカテゴリーを重視して、gujiでカジュアルシャツ、salottoでドレスシャツを展開しております。

特にドレスシャツに関しては、新しい試みで、襟型やシルエットにも変化を加え、着やすく、色気の感じるシャツになっています。

そこで、代理店様にご協力頂き、guji大阪にシンボルでもある、中央のガラス什器で、どーんっと打ち出してみました！

此処まで贅沢に打ち出したことも、こんなに仕入れたことも無いのですが、カジュアルとドレスのシャツがイタリアの色気を出してくれています。

T社ではオーダー会などもよく開催していますが、いつかgujiでも！と思っていますが、展開している商品だけでも十分に発信性があると思います！

カジュアルシャツに関しても、今のトレンドを取り入れたオープンカラーのシャツや、ここにしか無いハイネックシャツなども並び、今の流れの中で新しい発信もしています。

最近は、ニットブームですが、僕達はどうしてもシャツも気になります。

大人のスタイルにシャツはやはり大事に思います。

こういった、”こなれた感じ”を出すシャツが今の気分ですね〜

また、クラッシックな装いも少し色気を取り入れるにはピンホールが気分です。

スタイルは全く違いますが、色気を様々な角度から出してくれるBAGUTTAは、やはり素晴らしいブランドです。

是非、一度体感してみてください〜

明日も、イタリアの色気を感じるブランドのご紹介です！