『gujiの縁側』
極私的収集物4 ~レザーグッズ編~
この『極私的取集物』と仰々しいネーミングでスタートした、要は自分で購入したアイテムを紹介するエントリも今回で早4回目、18S/Sシーズンも佳境に差し掛かっているということもあり、新たに購入したものはあったかな・・・?とネタを探しています・・・がその前に、今まさにguji、ringチームがヨーロッパ出張中(僭越ながら私も)!!ということで、海外出張に欠かせない、これが無いと不安で業務に支障をきたすという必需品であり、精神安定剤でもある優れものをご紹介します。
以前個人的にひっそりと開設していた(閉鎖しました)Facebookには載せていたんですが、この『極私的取集物』にはこれこそが最も相応しいのではないか・・・と温めていたものがこちらです。
ハンディウォシュレットです。
色々メーカーなメーカーが鎬を削り、スタイリッシュ系からハイテク系、ローテク系までよりどりみどりなんですが、私が選んだのは最もテクノロジーを排した、潔すぎる程に原始構造なタイプです。
そのそもonline担当ということで人類の英知の結晶的なアイテムは大好物ではありますが、出張となると気になる所はその携帯性とスーツケースの重量への影響、そして電源の確保や故障耐性というところ。自動で水が噴出されたり、水圧も自由自在ないわゆる“メカ”的なタイプにも心が惹かれはしたものの、最終的にはこのアナログ感こそが至高と判断しました。今になり若者にレコードが見直されているということに似ているような気がします・・・か?汗
電池や充電が必要なく、ただ水道から水を注ぎ、ノズルを伸ばしてギュッとするだけ・・・、それでいつもの、あの至福の感覚を味わうことが出来るんです。
これは個人差があるとは思いますが、私はヨーロッパに行くと食事のためか水の変化かはわかりませんが、ちょっと軟便っぽくなるので(便秘にもかかわらず)拭き取り回数が劇的に増えます。さらに、安ホテルだからなのかはわかりませんが、触れる者みな傷つけるかのような凶悪なトイレットペーパーの紙質・・・、ダメージが蓄積され、すぐに痛みがやってきます。回避のポイントはやはり拭く回数を減らす事と紙を柔らかくする事。このハンディーウォシュレットさえあれば、一気にすべての問題を解決し、軽やかな足取りを生み出してくれるんです。
そして肝心のプライス面ももちろん優秀、原始構造が故の驚きの?低価格を実現しています。海外に行ってウォシュレットが無いとお悩みの諸兄、是非一度お試しになってはいかがでしょうか。
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とうことで本題のレザーグッズです。
gujiでは定期的にフランスが誇る名門レザーグッズブランドであるJEAN ROUSSEAU(ジャンルソー)のオーダー会を行っているんですが、関西で行われた際は必ず何か一品はオーダーするようにしています。
なんといっても自社で鞣しから染色まで一手に担うその技術力の高さとフランスらしい豊富で美しい発色のバリエーション、そしてエキゾチックレザーの調達能力や縫製技術の高さなど、自由度の高い組み合わせでここでしかオーダー出来ないアイテムがずらりと揃うんです。実際どんなマニアがオーダーするねん?という謎の革やエキセントリック過ぎる発色も多いですが、そんなものさえも用意出来てしまうところにこのブランドの凄さがあるんです。
ということで、まず初めにオーダーしたのがこちらの時計ベルトです。
アンティークの小ぶりな時計に合わせ、ちょっとだけモダンさを意識したグレーのアリゲーターレザーをチョイスしました。
かなり小ぶりなタイプでラグ幅も15mmということで、詰め物無しのフラットなベルトにしています。ステッチも同色でまとめ、シンプルさを際立たせています。数年前のオーダーなので、レザーの色味が少し薄くなってきているような気がするんですが、それも良い感じです。オーダーでは裏革も指定出来まして、ちょっと勇気を出して、gujiコーポレートカラーであるボルドーのアリゲーターを合わせました。
続いてこちらも時計ベルト。この時計もアンティークですが、固定式のラグの為ベルトの付け替えの難易度が高めでして、ミリタリー系のストラップを通しても良いんですが、職人さんにお願いしてしっかりと縫って仕上げてもらいました。
ケースがゴールド、そして針にブルーが入っていますので、ベルトはシンプルにブラックのアリゲーター、グレージングで艶を出したタイプをチョイス、こちらは少し詰め物をし、厚みを出しています。結局選んでいるのはシンプルで普通なタイプなんですよね・・・。
派手な洋服を着るわけでもなく、小物でアクセントをつけるわけでもなく・・・、なんとも面白みに欠けるセレクトではありますが、クラシックな時計にはこのくらいが良いのではと思っています。裏革は全く冒険せず、守りに守って前回と同じボルドーをチョイスです。
そしてまたまた時計ベルト、スマートウォッチ(この呼び名を使っている人に未だ出会ったことがないんですが、浸透しているんでしょうか?)というテクノロジーの結晶に、やっぱり普通の黒のレザーベルト・・・。
ブライドルレザーのような、すこし蠟引きのようなタイプの革でして、始めは少し白味があったんですが、今では普通にブラックになりました。リスクを全く冒さない、この時代において“リスクを冒さないことこそが本当のリスクである”という言葉を今一度考えさせられるチョイスではありますが、裏を革ではなくラバーにしました。
レザーベルトの泣き所は汗を吸収し、シミとなって現れるところにありますが、ゴムだと汗を吸収しないので、今後どこまで快適に使えるか、気になる所です。とはいえステッチから集中して汗を吸収し、内部の湿気が乾燥しにくくなる・・・との噂もありますので、どうなることやら・・・。
そして最後はマネークリップウォレット、こちらもアリゲーターレザーをチョイスです。
gujiでもオーダーしているタイプになりますが、ちょっと青みの強いブリリアント寄りな発色を選んでみました。シックなんですが、普通のネイビーほど落ち着いていない、程良くギラついているところが気に入っています。カードも十分収納出来、海外ではコインをあまり使わないのでコンパクトなこのくらいが凄く便利です。内装のゴートレザーはというと、予想通りのネイビーです・・・。汗
そして現在もう一点オーダーしていまして、それは現在製作中なので画像は無いですが、カードケースです。この流れでいくとどうせ黒のアリゲーターでしょ?となりそうなものですが、こちらはバイカラー、しかもブルーグレー系にしました。私の物ではなく、結婚記念日に妻にプレゼントしようかな・・・と。そんな極めてジェントルな、紳士への階段を駆け上るためのオーダーも可能なところがフランスの名門JEAN ROUSSEAUなんです。