2016.02.03
ということで、前回に続き、2015F/Wシーズンより取り扱いを開始いたしましたナポリのハンドメイドシャツブランドであるMaria Santangeloをオーダーするために、輸入代理店であるFiLOROSSOさんを訪れました。
Maria Santangeloは、マリア・サンタンジェロ女史により1953年ナポリにて創業したシャツブランドです。 ナポリは18世紀ごろスペインの王国に統治されることで非常に繁栄しており、そんな経緯から技術の高い職人の技が磨かれていったといわれています。 マリア女史は職人である祖母に師事し、手作業でのシャツ作りに携わってきたことから今も当時の手仕事を忠実に守っている職人のうちの一人であり、 70を過ぎた現在でも現役で活躍する職人という凄すぎるお方です。
そんなマリア女史が運営するファクトリーは生地の裁断から縫製、箱詰めから発送まで一貫して行っており、そこまでしているところは実はナポリでもほんの一握り、具体的には1、2社程度しか残っておりません。
そんな温かみのある家族経営にて運営されているMaria Santangelo、まだまだ有名ではございませんが、僕たちにとって非常に重要なブランドです。
Maria Santangeloはナポリでも珍しい女性が経営するファクトリーですので、僕たちの主力シャツブランドであるFinamoreやBARBAとは違ったテイストが魅力です。 生地のセレクションやシャツの縫製・シルエットはもちろんのこと、僕たちがオーダーの際に見る生地スワッチからもそんな女性らしい繊細さが伺えますし、ブランドロゴのフォントなども素敵です。
勘の良い方は薄々感じられたかもしれませんが、大体のファクトリーブランドはこのような生地スワッチからオーダーする生地を選びますので、シャツブランドの展示会が続くと恐ろしい量を見ることになります。
BARBA、Finamoreを筆頭に、Bagutta、BOLZONELLA、PIETRO PROVENZALE改めgiangi・・・。 そんな数千枚の生地スワッチを確認しながらその中で各ブランドの特色や提案、得意とするテイストを見極めセレクトしていきますので、バイヤーの目は大変です。 が、gujiバイヤー陣は決まって「今回も良いオーダーが出来た!!」といいますので、是非店頭入荷を楽しみにお待ちくださいね!!
gujiのバイイングに暴くほどの秘密があるのかはちょっとわかりませんが、普段なかなか見ることの出来ないバイヤーの苦悶の表情や、素晴らしいものを見つけた時の表情の変化が凄く面白いな・・・と思いながら彼らの仕事に同行しております。
ということで、第二弾のシャツ編はこの辺りで終了致しますが、オーダーのプロセスが非常に近いBARBAやFinamoreでも同じような内容にならないか、今から少し心配です・・・(汗)